イラン大統領、「世界の変化の中心たるアジアの平和は”必須”」
2月 15, 2023 19:07 Asia/Tokyo
イランのライースィー大統領は、中国の北京大学で行った演説で、「世界の変化の中心であるアジアにおいて、平和を維持することは”必須”である」と強調しました。
習国家主席の公式招待により経済・政治高等使節団を率いて中国を訪問中のライースィー大統領は15日水曜、北京大学において同大の教授や学生に向けた演説を行い、イランと中国との二国関係の歴史を振り返りながら、「中国は古代において、シルクロードを通じて世界的な国となった」と述べました。
続けて、「シルクロードは、国家間の通商や協力を促進する最も重要なルートであったばかりでなく、文化なロープとして、歴史の中でさまざまな社会を結びつけてきた」と指摘しました。
また、現在新たな世界が形成されつつあり、古い秩序はすたれていくとして、「新たな世界は、新たな秩序を求める。その中では、真の多極主義および連帯、そして一極主義から可能な限り距離を取ることが当たり前になり、最終的には、公正かつ公平な秩序が出現することだろう」と説明しました。
その上で、イランの持つ力は安全保障を作り出す力であり、諸国の平和と安定を支持するその地域的能力は、覇権主義国の脅威に対してのみに使われることを強調して、「イランの戦略的成功の1つとしては、西アジアにおいてテロや過激派などの国境を越えた問題に打ち勝ったことが挙げられる」としました。