イラン外相、「核合意の現状は米政策の誤りの結果」 ジュネーブ軍縮会議で
(last modified Wed, 01 Mar 2023 06:52:57 GMT )
3月 01, 2023 15:52 Asia/Tokyo
  • ジュネーブ軍縮会議でのイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
    ジュネーブ軍縮会議でのイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、「核合意の現在の状況は、米政府が読みを間違え誤った政策を取った結果だ」と述べました。

イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は28日火曜、スイスのジュネーブで開催された国連軍縮会議で、「核合意で残された問題は限られており、それについて検討することは簡単だ」と述べました。

続けて、「各関係方面が意思や誠意を持っていれば、前提条件を全くつけずに、これまで話し合ってきた枠組みにおいて核合意問題を解決し、決定的な一歩を踏み出すことができる」としました。

さらに、イランには最終合意を結ぶまでプロセスを続ける準備があるとし、「米国は、長びいた協議をまとめようとする意思や決定力を持つべきだ」と指摘しました。

また、イランがウクライナ戦争の終結を望んでいることを明言し、「イランは、戦争や脅迫、一方的な制裁の犠牲国として、諸国の領土保全を維持しつつ国連憲章や国際法を尊重しており、国際関係の場で力の行使や脅迫という手段に訴えることはない」と強調しました。

その上で、「国際社会は、国際的な軍縮構造をとりまく状況のさらなる悪化を防ぐために、建設的な対話をこれ以上になく必要としている。軍縮会議は、唯一の多極的な軍縮交渉の場であるというかけがえのないその性質によって、国際的な平和や安全保障を効果的に助けていくことができる」と説明しました。

そして、「世界規模の軍縮に向けた措置には、根本的必要性がある。大量破壊兵器、中でも核兵器の廃棄のために具体的措置を取ることなしに、世界および地域の平和と安全の強化が現実味を帯びることはないだろう」と述べました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、先月27日月曜に使節団を率いてジュネーブ入りし、同日に第52回人権理事会会合で演説を行いました。

 


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