イランが、ドイツ人外交官2人を追放
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イラン外務省のキャンアーニー報道官は、イラン駐在のドイツ人外交官2人を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として自国から追放したと発表しました。
(last modified 2025-06-25T12:06:53+00:00 )
3月 01, 2023 20:37 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、イラン駐在のドイツ人外交官2人を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として自国から追放したと発表しました。

イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官はこのドイツ人外交官2人について、イラン内政・司法問題への介入というドイツ政府の無責任な行動を受けて追放されたと説明しました。

続けて、イラン外務省の西ヨーロッパ局長によってドイツ大使が呼び出され今回の決定が伝えられたとし、「イランは行き過ぎな行為に対し、断固として対処する」としました。

また、「イランの優先事項は、相互尊重にもとづく対話を常に維持することである。しかし、一部の者たちがイランの基準や国家主権を無視する場合は、他の選択肢をとらざるを得なくなる」と述べました。

ドイツ外務省は先日、イランとドイツの二重国籍者であるテロ組織・トンダルのリーダー、ジャムシード・シャールマフド被告に対して死刑判決が下されたことを受け、駐ドイツ・イラン代理大使を呼び出し、抗議としてイラン人外交官2人を「ペルソナ・ノン・グラータ」として国外追放しました。

シャールマフド被告は、過去20年間にわたりイラン王政協会の名目により、パフラヴィー・イラン旧王制の利益を図るため活動を開始し、イスラムの神聖への侮辱的アプローチやテロ攻撃の実施により、イラン国民に対する一連の犯罪を引き起こしました。

テロ組織・トンダルは2008年、イラン南部ファールス州の中心都市シーラーズ市内にある宗教施設で爆弾テロを実施し、イラン市民14人を殉教に至らしめ、ほか300人を負傷させました。このテロ組織は近年において、シーラーズ市内のダム爆破や、テヘラン国際書籍見本市でのシアン化物弾の爆発計画を含む一連のテロ作戦の実施を目論んでいましたが、イラン治安部隊の情報作戦により未遂に終わっています。

このテロ組織はさらに、イラン原子力産業の科学者、故マスウード・アリーモハンマディー氏の暗殺にも関与していました。

シャールマフド被告には先月21日、テロ行為の計画・指揮を理由に死刑判決が下されました。この判決は、イランの最高裁判所への上告が可能です。

 


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