イラン最高指導者、「理知的に行動すれば敵を計算違いに追い込める」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「理知的に行動すれば、敵の計算を狂わせることが可能だ」と語りました。
ハーメネイー師は16日日曜、イラン軍の司令官や責任者らと会談し、これらの軍の恒常的な進歩や行動を喜ばしいものだとして、「どんなレベルの進歩や強さに決して甘んじることなく、休止なしに恒常的に前進する必要がある」と述べています。
また、「脅迫は、決して完全にはなくならない。このため、できる限り準備の度合いを高めてもらいたい」としました。
そして、弱小因子の発言や彼らが引き起こすと予想される行動に触れ、「意識を、こうした行動や発言に向けさせてはならず、舞台裏で操っている首謀者に目を向けるべきだ」と語っています。
加えて、もう1つの重要な点として、敵の長期的な計画に目をむけ、これに神経を集中するよう注意喚起しました。
さらに、「敵の5ヵ年、10ヵ年計画を注視することは結構なことで、かつ必要ではあるが、彼らの中・長期的な計画をも視野に入れる必要がある」と述べています。
そしてこのほかにも、過去約20年間にイランの東西部近隣でアメリカが引き起こした2つの戦争に触れ、「アメリカはイラクとアフガニスタンで利益を有していたが、彼らの最終目的はほかでもなくイランだった、だがイスラム革命の非常に強い根幹により、これらの挑発行為や最終目的達成において彼らは失敗した」としました。
ハーメネイー師は最後に、シオニスト政権イスラエルの現状を、こうした失敗のもう1つの例だとし、「昨年のラマザーン月におけるイスラエルの対パレスチナ作戦は世界で特殊な反応に遭遇しなかった。だが今年は、彼らの犯罪に対し、アメリカやイギリスでも抗議デモが実施されている」と結びました。