イラン大統領、「覇権主義勢力は没落しつつある」
ライースィー・イラン大統領が、「世界の現在の秩序体制は変化しつつあり、複数の指標はアメリカや覇権主義勢力が没落しつつあることを示している」と語りました。
ライースィー大統領は14日水曜、訪問先のニカラグアの国会で演説し、「覇権主義者らは、利益追求や利己主義により、諸国民に自らの意思を押し付けようとしている。人権や民主主義を偽称するアメリカや一部の西側諸国のような国はなぜパレスチナやレバノン、アフガニスタン、イラク、シリア、南米諸国の意思に我慢がなないのか」と述べました。
また、イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師の見解に触れ、パレスチナ問題の解決がこの国の国民の票にかかっているとし、「パレスチナ国民は70年間にわたって圧政を受け、同国では民主主義の実現が許されなかった」としました。
そして、軍事占領、クーデターや制裁が今や独立諸国の国民に対する覇権主義体制の手段となっているとし、「アメリカや西側諸国は、口ではテロとの戦いを声高に叫んでいるが、アメリカ大統領選での候補者らが自白しているように、行動ではテロ組織ISISを創設しこれを支援している」と語っています。
さらに、「我が国はテロとの戦いに莫大な人的、金銭的な犠牲を払った」とし、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマー二ー司令官を殉教させたというアメリカの犯罪に触れ、「世界の諸国民は、テロとの戦いなどというアメリカの偽りの主張をもはや信じていない」と述べました。
ライースィー大統領は14日、ニカラグア訪問の終了に際して、同国大統領との共同記者会見に臨み、「世界で諸国民の意思や要求が尊重され、覇権主義勢力が諸国民の意思を尊重し、彼らの意思が実現されることを許せば、世界の情勢はよりよくなるだろう」としています。
加えて、「諸国民による正義・自由の追求および抵抗は、覇権主義者に冷水を浴びせ、後退させている」と語りました。
そして最後に、「イランは大規模な制裁や脅迫をものともせず、保健医療や医薬品、工業技術などの分野で目覚ましい発展を遂げてきている」と結びました。