イラン外相、「コーラン冒涜は人権侵害」
(last modified Wed, 12 Jul 2023 09:55:11 GMT )
7月 12, 2023 18:55 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、イスラム教の聖典であるコーランを冒涜することは人権侵害にあたり、かつ世界に20億人いるイスラム教徒に対する敵意や暴力を扇動する行為だとしました。

イスラム諸国の外相と80以上のイスラム・非イスラムの国々の代表者らは11日火曜、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会緊急会合において、コーランやその他の宗教の聖典に対する冒涜行為を非難しました。

ヨーロッパの一部の国では、イスラム教で神聖視される事物、特にコーランを冒涜する行為が、繰り返し行われています。

先月28日には、スウェーデンの過激派が、同国首都ストックホルム市内のモスクでコーランを破り火を放ったほか、今月11日にはドイツ南西部でも、モスク前でコーランに火を放ち車から投げ捨てるという事件が起きました。

イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は11日、ヨーロッパ諸国で続くコーラン冒涜行為を調査するために開かれた国連人権理事会緊急会合で、「コーラン冒涜は、単に人権を侵害する行為というだけでなく、20億人のイスラム教徒に対する敵意や暴力を扇動している。

本当の意味での人権擁護者は総出で、至急このような行為への非難を表明すべきだ」と述べました。

続けて、「スウェーデンと欧州の当局者は、このような行為が繰り返されることを防ぐため、直ちに効果的な措置を取る必要がある」としました。

その上で、「こうした行為への非難を遅らせ二の足を踏むのは、二重基準で対処している表れだと言える」と強調しました。

 


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