イラン副大統領が中国代表団と会談、領土保全にもとづく外交関係を強調
イランのホセイニー副大統領は、テヘランを訪れた中国の代表団と会談し、「我が国は、自国の領土保全と国家主権の保持にもとづく外交関係を強調している」と述べました。
ホセイニー副大統領は、テヘランを訪れた中国共産党中央委員会のメンバー一行と会談し、イランと中国の間で交わされた25カ年協力協定やイランのライースィー大統領の訪中などを挙げ、両国関係が新たな時代に目覚ましい発展を遂げていると述べました。
ホセイニー氏はその上で、「イランは、領土保全の維持と国家主権の正式承認にもとづく相互尊重を基盤とした各国との友好関係を強調している」と語りました。
また、「イランは石油、ガス、工業、鉱山、経済特区、観光など様々な分野で多くの可能性を有しており、これらの分野への中国企業の参画・進出と投資を歓迎する」と述べました。
そして、アメリカを筆頭とする西側諸国が、イランに関して誤ったイメージをメディアや映画などで拡散しているとし、「イランを訪れた外国の訪問団や観光客らは、実際の現実を目の当たりにし、西側の嘘による洗脳に気付かされる」と述べました。
これに対し中国代表団側も、「中国政府・国民はイランの文化・文明に特別の尊敬を抱いている。両国が持つ可能性により、我々は両国関係をこれまで以上に高めることができるだろう」と述べました。
そして、「中国とイランは、それぞれ東・西アジアの大国として、政治的な相互信頼を高めることで、両国関係の発展、さらにはアジア諸国間の関係強化に大きく作用することが可能だ」としました。
また、イランが中国の主権を支持していることに謝意を表明し、「中国も同様に常時、イランの国家主権と領土保全を支持することを自らの義務と見なしている」としました。