イラン全国で、シーア派の追悼儀式タースーアーが実施
7月 27, 2023 19:45 Asia/Tokyo
27日木曜は、イスラム暦1445年モハッラム月9日に当たり、シーア派3代目イマーム・ホサインの殉教日の前日のタースーアー(アラビア語で数字の9の意)とされています。
シーア派の偉人イマーム・ホサインは西暦680年に当たるイスラム暦61年モハッラム月10日、現在のイラク中部の町カルバラにて殉教しました。
カルバラの出来事においてイマーム・ホサインは「わが目的は反イスラム政権の孤立化、そしてそれによる勧善懲悪の確立および、暴虐や圧政への抵抗である」と断言していました。
なお、イマームホサインの殉教日の前日にあたるタースーアーの日は、カルバラの出来事で殉教したイマームの兄弟であるアッバスの殉教を悼む日です。
タースーアの日は、あの事件から1400年以上が経過した現在も、その尊厳が益々光り輝き、忠誠心や義侠心で名声を博しているその偉人アッバースの殉教を記念する日とされています。
さらに、タースーアーの日に際し、イマームホサインを慕う人々がイラン全国で喪に服し、各地のモスクやそのほかの宗教施設などに参集し、手や鎖の束などで自分の胸や体をたたき、カルバラの英雄伝を生み出したアッバスに追慕の念を寄せ、また彼らの殉教を追悼しています。
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