イラン外相、「イスラエルには制裁と政権指導陣の訴追が必要」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、サウジアラビアのジッダで開催されたOICイスラム協力機構の緊急会合で、シオニスト政権イスラエルに対し政治・経済的制裁を行いその政権指導者らを裁き訴追するよう求めました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はこの会談で、「米国は、民間人に対し戦争を行うことで、崩れかけているシオニスト政権の復活を目指している。この数日の(イスラエルの)犯罪については、米国に責任がある」と述べました。
続けて、ガザ病院での参事に関して、「パレスチナ抵抗勢力がガザの同胞に対しこのような最先端の爆弾を使うなどと、誰が信じるだろうか?」という疑問を投げかけた上で、同政権が、パレスチナ人の殺害およびガザからの立ち退き強制、電力・水道の遮断、パレスチナ人のアクサーモスク立ち入り阻止といった犯罪を起こしていることを指摘しました。
同外相は今回の会合でまた、ガザでの戦闘停止に向けたイスラム諸国の協調的行動、同地区の人々に飲料水、食料、医薬品を届ける人道回廊の再開、シオニスト政権と一部のイスラム諸国が結んだ関係の断絶、イスラム諸国からガザへのシオニスト政権の犯罪について調査する代表団派遣、圧政下にあるパレスチナ国民の権利を支援するイスラム法学者チーム設置、シオニスト政権への政治的・経済的制裁実施、同政権指導者らの訴追などを提案しました。
その上で、シオニスト政権の犯罪は早急に停止すべきだと強調し、「我が国は、どのような形であってもガザ住民の強制移住を非難し、これをシオニスト政権による新たな戦争犯罪だと見なす」と述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はこのほかにも、OIC緊急会合の傍らで開催地のサウジアラビアを含む諸国の各外相と会談し、パレスチナ人に対するシオニスト政権の攻撃を停止させるべく協議を行いました。