アーバーン月13日:世界的覇権勢力に対するイラン国民の抵抗の象徴
11月 04, 2023 16:07 Asia/Tokyo
きょう11月4日土曜は、イラン暦アーバーン月13日にあたり、イランでは「世界的覇権勢力に対抗する国民の記念日」です。
44年前の1979年11月4日、当時テヘラン市内にあったスパイの巣窟・アメリカ大使館に、イラン人の大学生らがアメリカの度重なる反革命工作に抗議して押し入り、これを占拠しました。
イランの人々はこの出来事を記念し、毎年この日になると国内各地で大々的に行進を行い、国民的およびイスラム的団結を示し、「独立、自由、イスラム共和制」といった革命当時のスローガンを叫びます。
アーバーン月13日は、上記のアメリカ大使館占拠事件を含めて、イスラム革命に至る上で3つの重要な出来事が起こった日です。
1つ目は1964年に起きた、当時のパフラヴィ―王政によるホメイニー師のトルコへの国外追放です。2つ目は革命直前の1978年、王政への抗議活動を行っていた児童生徒らがテヘラン大学の構内で治安部隊により射殺された事件、そして3つ目が革命後の米大使館占拠事件です。
これら3つの出来事はいずれも、1979年のイランイスラム共和国の建国者・ホメイニー師の歩みに続くものであり、覇権勢力に対するイラン国民の抵抗運動の転換点となりました。