イラン外相、ガザ情勢に対する米の矛盾した行動を批判

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、「アメリカはガザへの人道支援提供のために、見せかけのジェスチャーをしているだけだ」と語りました。

イルナー通信によりますと、スイス・ジュネーブを訪問しているアミールアブドッラーヒヤーン外相は15日水曜、記者団に対し、「今回の訪問の目的は、パレスチナ・ガザ地区の人々への人道支援の送付状況を追跡調査し、国連および赤十字国際委員会の職員らと会談することである」とし、「アメリカは地域のあらゆる米軍基地からリン兵器や禁止兵器を含むあらゆる種類の兵器をシオニスト政権イスラエルに提供し、また逆にガザには人道援助送付のジェスチャーを行っているが、実際の行動は何も起こしていない」と述べました。

また、「米国務長官の事実無根の主張に基づけば、毎日500台のトラックがガザ地区に派遣されているということである。しかし、実施された追跡調査では毎日25台、最大で40台のトラックがガザに入域しているのみで、そのうち4分の3は水である。そして、ガザの人々の医薬品、食料、その他の基本的なニーズが大幅に不足している」としました。

加えて、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスが民間人捕虜を即時解放する用意を表明していることに触れ、「これまでのところ、イスラエル側はこれらの捕虜の釈放を早められる条件を受け入れておらず、この口実のもとにガザでの戦争、殺人、大量虐殺を継続しようとしている」としました。

10月7日に始まり現在まで続くイスラエルによるガザ攻撃で、これまでに1万1500人以上のパレスチナ人が殉教し、2万9000人以上が負傷しています。

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