イラン・イスラム革命勝利記念週間の開幕
(last modified Thu, 01 Feb 2024 14:52:00 GMT )
2月 01, 2024 23:52 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命勝利記念週間の開幕
    イラン・イスラム革命勝利記念週間の開幕

イラン暦1402年バフマン月12日は2024年2月1日に当たり、「ファジル(ペルシャ語で夜明けの意味)の10日間」として知られるイラン・イスラム革命勝利記念週間の幕開けとなります。

45年前のこの日に当たるイラン暦1357年バフマン月12日(1979年2月1日)、イラン・イスラム共和国の建国者ホメイニー師は、15年間の国外追放の末に故国イランの土を踏みました。同師のイラン帰国から10日が経過したバフマン月22日(1979年2月11日)に、イラン・イスラム革命は勝利の栄冠に輝きました。このため、ホメイニー師のイラン帰国日であるバフマン月12日からイスラム革命勝利の日であるバフマン月22日までは「夜明けの10日間」と呼ばれ、毎年この期間中には、イスラム革命の勝利を祝う特別な式典や祝祭が盛大に開催されます。

イラン暦バフマン月は、帝国主義に対するイラン国民の闘いの転換点となっています。ホメイニー師のイラン帰国から10日以内に、圧政的な旧王朝政権に対する米国と西側諸国の後方支援をものともせず、イラン国民の蜂起は勝利を収めました。そのイスラム革命の勝利から45年が経過した現在、アメリカは今なお敵と共謀し支援することでイスラム体制となったイランの弱体化を狙っています。しかし、イラン国民は、イラクがイランに対して押し付けた8年に及ぶ戦争といった、国運を決定づける重要な日々を、敵の陰謀に打ち勝ち乗り越え、現在も市民の団結と共感のもと、イスラム革命の目標を推進に向けて着実に歩みを進めているのです。

ここ数年、イラン国民はその賢明さをもって、敵の目的達成を決して許さないことを示していますが、この指標こそがイスラム革命を後世にまで残る躍動的なものに押し上げた理由であり、またアメリカのこれほどの陰謀や制裁にも関わらず地域・国際舞台でのイラン国民の威厳と権威を高めることになりました。実際、イスラム革命とそこから生まれた体制は、様々な問題を抱えながらも過去45年間でさらに強まり根付いてきており、将来の展望は今後もこの状態であり続けることを示しています。

多くのアナリストも認めているとおり、イラン・イスラム革命は20世紀後半で最も重要かつ最大の革命であると考えられています。また世界が東西の2つの超大国の狭間で分断されていたとき、このイラン革命は東西両陣営のいずれにも属さないというスローガンを掲げ、ホメイニー師に主導された人々はイラン暦1357年バフマン月22日(1979年2月11日)に勝利の栄冠に輝きました。

1971年から1974年までドイツ国際安全保障研究所の近東部門長を務めたウド・シュタインバッハ氏は、イラン・イスラム革命の重要性および、この革命の主導者ホメイニー師の役割について「ホメイニー師は世界で最も精神性あふれる政治的指導者であるとともに、魅力的でカリスマ的な人格を備え、尚且つその基盤となったイスラム共和国たるイランのすべての理想は同師の思想に根ざしている」とコメントしています。

ホメイニー師が主導し、その後は現イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が率いるイスラム革命は、イラン社会のさまざまな分野に根本的な変化をもたらしました。また、ホメイニー師はイラン暦バフマン月22日の大勝利を収めるまで、イスラム革命という困難な道程においてイラン国民を主導する責任を担った、現代史上比類のない人物であるとともに、イランの現代史及び政治的プロセスに多大な影響を与えてきました。

この歴史上の偉大な人物の逝去から約40年が経過した現在、イランとイスラム世界は依然として、イスラム共和制を超えた松明としてのホメイニー師の思想や理念であり続けてきました。イランのイスラム革命は人類史上最も重要かつ稀な出来事の一つであり、イラン国内外の文化、政治、社会、経済といった様々な側面に大きな影響と震源をもたらしました。そして今、その成果の一つは、覇権主義とシオニズムに対する抵抗戦線の形成およびイスラム世界の動員、連合・団結です。そしてその権利を求める然るべき成果はシリアアフガニスタンイエメンレバノンパレスチナを含む地域諸国で見られているのです。

 


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