スウェーデン最高裁、イラン人ヌーリー氏の上告棄却・終身刑確定
3月 07, 2024 18:13 Asia/Tokyo
スウェーデンの最高裁判所が、イラン国籍のハミード・ヌーリー氏の上告を棄却し、終身禁固刑を確定させました。
2019年11月9日、ヌーリー氏はスウェーデンに到着した際に同国の治安部隊に逮捕され、以来刑務所に収監されていました。スウェーデン検察庁はヌーリー氏を34年前の事件に関与した疑いで起訴しており、この訴訟の原告の大半は反イランテロ組織MKOモナーフェギンのメンバーとなっています。
スウェーデン最高裁は人権基準に反する行動を続ける中、6日水曜、同国で収監中のハミード・ヌーリー氏の上告を棄却し、終身禁固刑を確定させました。
スウェーデン当局、特に同国の司法制度はこの事件の矛盾に対して全く回答を示していません。裁判手続きは初期段階と控訴の両方において、ヌーリー氏の明白な権利の多くを侵害しました。しかもこの段階では、公正な裁判に関する多くの国際原則、さらにはスウェーデンの国内法にも違反した形となっています。
スウェーデン当局は4年以上にわたり、正当な理由なしに常にヌーリー氏と家族との電話や面会を妨害するとともに、数カ月間にわたり家族との電話を遮断してきました。