3月 17, 2024 17:13 Asia/Tokyo
  • イランを旅行する中国人インフルエンサー
    イランを旅行する中国人インフルエンサー

中国にあるイラン航空会社の支店に約10年間勤務しているセシリアさんは、「イランへ旅行(を終えて帰国)するたびに、この国を恋しく思う気持ちがしばらく続く」と語ります。

イランの手工芸品の写真を撮る参加者ら

 

セシリアさんによれば、中国人はイランについてほとんど知識がなく、中国語での情報もあまり見つからないということです。

セシリアさんは先日、中国のインフルエンサーの一行とともに観光でイランを訪れ、シルクロードを巡りました。

イランの首都テヘラン東方のセムナーン州にあるハールトゥーラーン国立公園でイランチーターを見るなど、この旅で非常に刺激を受けたセシリアさんは、テヘランに戻った後、次のように語りました。

「私たちは今回の旅で、毎日いろいろなことに驚かされています。また、イランの人々の心の底からのホスピタリティを感じています。帰国後はきっと、それらを恋しく感じるでしょう」

 

マシュハドのイマーム・レザー廟を訪れる参加者ら

中国からは、セシリアさんの一行の前にも、2つのインフルエンサーグループがイランを訪れています。最初のグループは、イランの歴史ある各都市を訪れ、2番目のグループは、イランを北から南に縦断しさまざまな自然を体験しました。セシリアさんたちの後にも、別のグループが料理や食材をテーマとしたイラン旅行へ間もなく出発する予定です。これらの4グループの平均年齢は比較的若く、25歳〜40歳となっており、独身女性や若い夫婦もいます。

これらの旅行に参加したインフルエンサーの職業は、ジャーナリスト、歴史著述家、モデルなど様々です。彼らの一部は、今回のイランを訪れた理由を、アッバース・キアーロスタミー監督の映画や音楽家ケイハーン・キャルホル氏に感銘を受けたためだと説明しています。

西部ザンジャーンを訪問する参加者ら

 

エニさんは、シルクロード訪問グループに参加した20人のインフルエンサーのうちの1人です。プロ並みのテニスの腕前を持つ彼は、自身で旅行ツアーも企画し、これまでに45カ国を訪れた経験がありますが、イラン訪問は今回が初めてでした。エニさんは、今回の旅行に参加した理由を、次のように語りました。

「イランに旅行しようとした際、4つのテーマ別ツアーが企画されており、そのうちの1つを選ぶことができると聞きました。そして、イランのシルクロードを見てみたいと思い、そのツアーに参加しました。イランと中国はシルクロードによって密接な関係を築くことができると、私は思います」

 

イマーム・レザー廟の壮大な建物を写真に撮る参加者ら

 

 

エニさんは、テヘラン空港での出迎えやマシュハドでの見送りの際に贈られたバラの花にも非常に感動し、次のように語りました。

「イラン人が持つもてなしの心が、私たちにはっきり分かりました」

 

中国で約150万人のSNSフォロワーを持つエニさんは、旅行後にシルクロードに関する記事を投稿しましたが、それを見た深圳に住む人々から、自分たちのためにイランツアーを企画して欲しいと頼まれたということです。

 

イランの人々のもてなしに感謝する参加者ら

エニさんら一行にとってシルクロードの旅はとても興奮するものだったということで、次のような感想を述べていました。

「まるで歴史の中を歩いているかのようでした。さまざまな人々に会い、とても惹きつけられました」

 

イマーム・レザーに敬意を表する参加者ら

中国・深圳在住で150万人以上のSNSフォロワーを持つエドワードさんは、次のように語っています。

「私の住む深圳は、イランの歴史的都市によく似ています。そのため、イランに来ても見知らぬ場所にいる気がせず、ホームシックになることもありませんでした」

エドワードさんにとっても、イラン人のもてなしは非常に興味深いものだったそうです。

今回の旅行に参加した中国人の1人、マーフィーさんも、複数のSNSで合計500万人のフォロワーがいるインフルエンサーです。北京在住のマーフィーさんがイラン旅行へ行くと決めた際、イランが戦争中だと思った家族や友人に心配され、旅行先には他の国を選ぶよう勧められたということです。

マーフィーさんは、旅行後の変化について次のように語りました。

「私は旅行前、イランについて漠然としか知っておらず、(頭髪を覆うのは)帽子をかぶるだけでいいのか、必ずスカーフを身に付けなければいけないのかも分かっていませんでした。イランに来てからは、スカーフを身に付けたイラン人女性の服装を見て面白いと感じ、次回旅する時には自分がどんな服を選ぶかというアイディアも浮かびました。私は今回の旅行で、イランの違った面を見ましたが、(それに関連した)コンテンツをシェアした後には、友人たちからの反響をたくさん受け取りました。そして、私のフォロワーの多くが、どうしたらイランへ旅行できるかや、旅行費用、ホテルなどについて質問しています」

6年前にもイランを旅行し、イスファハーン、シーラーズ、ヤズドなどの歴史的都市を訪れているこのグループの別のメンバーは、次のように語りました。

 「イマーム・レザー廟のある聖地マシュハドで見た、淡い色合いの小花柄のチャードルは、魅力的で女性をより美しく見せていると思います。イラン人女性は、容貌が美しいだけでなく、心や内面にも美しいものを持っています」

 

彼らにとってイランの人々のもてなしは非常に快いものだった

 

 マシュハドで購入したターコイズの指輪を指にはめた若い夫婦は、次のように語りました。

「イランにもう一度来て、またマシュハドを見たいです。この街の持つ雰囲気は、神聖な魅力に満ち、心に響くものでした」

 

イマーム・レザー廟の敷地内を巡る参加者ら

 

 イラン料理のアーブグーシュトがとても気に入ったヨーヨーさんは、携帯電話にインストールした翻訳アプリを使って、街中でイランの人々とコミュニケーションを取りました。ヨーヨーさんとその仲間が今回の旅行で挙げた欠点の1つは、中国語のコンテンツがないことであり、そのため、この旅行には英語を話す中国人ガイドが同行しました。

 

ザンジャーンのバーザールを訪れる参加者ら

 

ヨーヨーさんは、イランでショッピングも楽しみ、自分の友人たちにも勧めると語っています。これらの中国人インフルエンサーたちがイランで購入した商品は、サフラン、薔薇水、イラン産紅茶などでした。

 


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