イランがBRICS諸国に相互ビザ免除を提案
イラン文化遺産・伝統工芸・観光省の対外観光市場開発局長が、BRICS・経済新興諸国グループに対し、相互間の入国査証免除を提案しました。
第1回BRICS観光フォーラムがロシア・モスクワにて開催され、ロシア、ブラジル、エジプト、インド、イラン、中国、UAEアラブ首長国連邦、エチオピア、南アフリカの9つのBRICS加盟国の代表が出席しました。
【ParsTodayイラン】イランからは文化遺産・伝統工芸・観光省のショジャーイー対外観光市場開発局長がオンラインで出席し、「BRICS加盟国からの観光客の入国の円滑化は、このグループのロードマップに照らし必須である」と語りました。
また、「我が国はこれに先立ち、既にBRICS加盟国10カ国中6カ国の国籍者に対する観光目的の入国査証の免除を行っている」とした上で、「査証免除に加えて、我々は各国の航空会社を支援し、各国間の直行便の増便を奨励すべきである」と述べました。
加えて、観光分野でのイランの可能性に触れ、「我が国はユネスコ世界遺産への登録数は27件で世界10位、無形文化遺産ではイラン文化圏の春の新年ノウルーズを含む24件で世界5位につけている。また、民族と文化の多様性、多くの年中行事や祝祭、重要な強みであるホスピタリティの精神にあふれた国民、さらには模範的な治安の良さなどはイランの観光面での有力要素の1つであり、これらはSNS上への観光客のコメントや投稿にも反映されている」としました。
なお、国連傘下のUNWTO・世界観光機関は最新の報告書において、2023年に600万人の外国人観光客がイランを訪れたと発表しました。2022年に入国した外国人観光客数の世界ランキングでイランは40位でしたが、2023年には6ランク上昇して34位に浮上しています。