イラン大統領:「我が国の防衛原則は核兵器の否定」
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ロシアのプーチン大統領(左)とイランのペゼシュキヤーン大統領(右)
ペゼシュキヤーン・イラン大統領が「わが国はその基本的な信念と防衛原則に基づき、核兵器の製造を試みたことはなく、現在も製造していない。そして、今後も決して製造しない」と語りました。
ペゼシュキヤーン大統領はロシアのプーチン大統領との電話会談で、イランのウラン濃縮権に関する同国政府の立場を評価するとともに、「イランはロシアとの二国間関係に加え、EAUユーラシア連合、SCO上海協力機構、BRICS新興経済国グループなどの地域・国際的組織を、特にロシアや中国をはじめとする加盟国と協力し、一方的行動に効果的に対抗するための好ましいプラットフォームとみなしている」と述べています。
また、最近のアルメニア訪問について言及し、「今回の訪問で、アルメニア首相は隣国アゼルバイジャン共和国およびアメリカ合衆国との最近の協議および合意において、イランとロシアの懸念が十分に考慮されていることを確約した。この点において、イランとロシアが参加する3+3協議の枠組みは、コーカサス地域の問題解決において、より効果的かつ効率的なメカニズムとなるだろう」としました。
【ParsTodayイラン】イラン大統領府の情報ウェブサイトによりますと、プーチン大統領は米アラスカでのトランプ米国大統領との最近の会談の概要と結果について、「この会談での議論はすべてウクライナ問題に関するものだった」と述べたということです。
プーチン大統領はまた、「ロシアとイランの関係は建設的なもので、かつ継続的に改善されている」とした上で、「両国間の貿易は今年上半期に11%増加しており、重要なラシュト・アースターラー(イラン北部ギーラーン州の中心都市及び、アゼルバイジャンとの国境都市)鉄道の建設など、他の分野での協力も進んでいる」と付け加えました。
さらに、イラン南部ブーシェフル原子力発電所の分野でも両国の協力が順調に進んでいることを明らかにし、「すべての技術協力は予定通りに行われており、この発電所への新たな燃料の移送も進行中だ」と語っています。
プーチン氏は最後に「イランのウラン濃縮の権利はロシアの観点から重要かつ確実なものである」と強調し、「国連安保理決議2231に関する交渉も満足のいく結論に達するよう期待する」と結びました。