イラン外相:「我が国は米国の一方的行動の犠牲者」
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アラーグチー・イラン外相が「我が国はアメリカの一方的な行動とシオニスト政権イスラエルの挑発主義の犠牲国だが、これらの問題によってイランが国際社会の積極的な担い手としての義務を怠ったわけではない」と語りました。
(last modified 2025-09-16T10:08:53+00:00 )
9月 16, 2025 19:04 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が「我が国はアメリカの一方的な行動とシオニスト政権イスラエルの挑発主義の犠牲国だが、これらの問題によってイランが国際社会の積極的な担い手としての義務を怠ったわけではない」と語りました。

アラーグチー外相は16日火曜、テヘランで開催された「イランとECO経済協力機構」に関する第2回国民会議の開会式で、「今日、世界はかつてないほど、抑制のきかない一極主義・一方的行動に直面している。この憂慮すべき傾向により、国際体制が脆弱化するとともに、地域や世界の平和と安全の維持に深刻な課題が生じており、また国家間の協力の機会が制限、毀損されている」と述べています。

【ParsTodayイラン】アラーグチー外相はこの会合においてさらに、多国間メカニズムの強化の必要性を強調し、「多国間という枠組みにおける発展途上国間の協力と相乗効果はもはや選択肢ではなく、必須事項である。イランは、アメリカの残酷な単独行動主義とイスラエル政権の危険な挑発の犠牲国となり、今もその影響に巻き込まれている。しかし、イランは多国間および地域的な経済・開発関係において積極的かつ影響力のある勢力としての責務を怠ってはおらず、今回の会議はそのことを証明している」とコメントしました。

続けて「前身となるRCD(Regional Cooperation for Development)とその後継機関である現ECOの設立から60年以上が経過した。この地域協力体制は、紛れもなく開発途上国における最古の経済協力メカニズムである。長年にわたり、様々な経済分野において貴重な基盤が築かれ、協力の枠組みが構築されてきたが、今日我々が目にしている状況は、ECO地域の巨大な能力と潜在力に見合うものではない。ECOは、近隣諸国間による多国間経済協力の成功モデルとなる可能性を秘めている」と語っています。

加えて、将来の危機に対するECO加盟国の個別的および集団的な回復力強化の必要性を強調し、「エネルギー不安、食料不安、地政学的危機、パンデミック、気候変動、自然災害、世界経済の変動、そして国際的供給網の混乱は、我々の地域を巻き込む脅威であり、これらに対処するには計画と調整が必要である。ECOの10カ年ビジョンは、これらの問題に真剣に取り組む必要がある」と述べました。

アラーグチー外相は最後に「イランはパートナーシップ、相互尊重、共通利益の原則に基づいた地域の新たな経済構造の形成において、ECOが主導的かつ効果的な役割を履行でき、また履行すべきであると考えている」と結びました。
 

 


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