イラン外相:「善意には応じるが、抑圧には抵抗」
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イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
アラーグチー・イラン外相は、シオニスト政権イスラエルの議会・クネセトにてトランプ米国大統領が最近行った発言に反応し、「ドナルド・トランプ氏は平和と戦争を同時に実行する大統領にはなれない。イランは常に敬意ある対話の用意があるが、脅迫や押し付けには屈しない」と強調しました。
アラーグチー・外相は14日火曜、クネセトおよびエジプト・シナイ半島南部シャルム・エル・シェイクでの首脳級会合におけるトランプ氏の発言に反応し、「X」に「イランの核開発計画が兵器製造段階に近づいているなどという米大統領の主張は真っ赤な嘘であり、一切の証拠が欠如している。米国の情報機関さえもそのような事実を確認していない」と投稿しています。
また、トランプ氏が選挙でイスラエル政権の欺瞞行為の阻止や、アメリカの終わりのなき戦争の終結を公約したことを想起し、「米国大統領は好戦主義者を制御するどころか、今では戦争犯罪者の肩を持って、イラン民間人に対する爆撃の有責者となっている。この攻撃により、女性や子どもを含む1000人以上の命が奪われた」と書き込みました。
さらに「イラン国民は古くから平和を愛する文明を有し、善意には善意で応じるが、抑圧や強制には決して屈しない。イラン国民の抵抗の経験は、あらゆる侵略者が最終的に自らの決断を後悔することを物語っている」としています。
アラーグチー外相は最後に、一部の国とイスラエルとの関係正常化の問題について言及し、「我々は、ある1つの点についてはトランプ大統領と同一の見解を有している。イランは決して、対イスラエル関係正常化の口実にはならない。大量虐殺政権と同盟を結ぶことを決断した国は、自国民に対しその行動の責任を負わねばならない」と結びました。