9月 09, 2016 18:48 Asia/Tokyo
  • IAEAのイラン報告

イランの平和的核活動、核合意の枠内での取り決め遵守が、再度、IAEA国際原子力機関によって認められました。

モハンマディ解説員

IAEAの天野事務局長は、8日木曜、定例報告の中で、イランが核合意の枠内で取り決めを守っていることを認め、「イランの核活動の監視は、国連安保理決議2231に基づいて順調に実施されている」と報告しました。

IAEA事務局長の最近の報告によれば、イランは6カ国との核合意の実施後、アラークの重水炉の建設を停止しただけでなく、重水の備蓄をIAEAに申告し、濃縮度3.67%のウランの生産も控えている、ということです。

イランのナジャフィーIAEA大使は、イランの平和的核活動に関する天野事務局長の報告の提示を歓迎し、「この報告は改めて、核合意の枠内でのイランの措置を認めるものだ」と述べました。

IAEAは、核合意が実施された今年1月16日から、この合意の枠内でイランが取り決めを実行しているかを監視してきました。

イランは核合意を遵守し、IAEAがそれを認めている中、アメリカの取り決め不履行や妨害行為を非難し、この妨害により、イランはしかるべき形でこの合意の恩恵を受けることができなくなっていると考えています。このため、イランの責任者は何度となく、「イラン政府は、核計画に対するマイナスのアプローチを排除しようとしているが、核問題における一部の国、特にアメリカの脅迫や違反行為が続けば、イランもまた、彼らに正しい道を示すために策を講じ、対抗措置をとることになるだろう」と述べました。

実際、核合意の実施により、イランに対して様々な分野での機会が生み出されましたものの、金融、貿易、政治の分野におけるイランに対するアメリカの妨害行為や脅迫は今も終わっていません。このことは、核合意の締結にもかかわらず、今もイランに対するアメリカの敵対行為に変化が生じておらず、この流れが継続すれば、この合意の成功は危ぶまれる、ということを示しているのです。

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