ニュース解説;非同盟諸国会議でのイラン大統領の演説
ベネズエラで、非同盟諸国首脳会議が、イランから開催国ベネズエラへの議長国の任務引継ぎとともに開幕しました。イランのローハーニー大統領は17日土曜、ベネズエラのマルガリータ島で開催された非同盟諸国会議の開幕式で演説し、この組織の加盟国の連帯と協力の必要性を強調しました。
アミーンザーデ解説員
ローハーニー大統領はこの会合での演説において、非同盟諸国に秘められた可能性と、この組織に期待される事柄という2つの重要な点について説明しました。
第1の点は、非同盟諸国が持つ可能性です。しかし、それには次のような疑問が提示されています、それは、この組織が果たしてその設定した目的を達成できるのか、それともその言葉の本当の意味どおりにこの組織の理想を達成できなかったのか?というものです。
しかし、2つ目の点は国連加盟国全体のおよそ3分の2を占める非同盟諸国としての集団的な役割と位置づけです。本来、この組織は現代世界の諸問題を解決する上で否定しがたい部門でなければならないとされてきました。しかし、この役割は正しく履行されていないのです。
非同盟諸国は、その論理や原則、目的という点から、これらの骨子を踏まえ実行することにより、世界の恒久的な発展や平和と安定につながりうるように編成されています。ローハーニー大統領が指摘したように、これらの原則を遵守することで、最高の形で根本的な問題や現在の危機の多くを解決することができるはずです。しかし、問題は非同盟諸国の精神との完全な合致が始まり、この組織の理念の遵守において具現されなければならない、ということなのです。
近年、シリアやイエメン、イラク、リビアの各国の人々にとって非常に忌まわしい出来事が多発していますが、これらの国は非同盟諸国のメンバー国でもあります。非同盟諸国は、世界の人々に課されている問題に対し、超大国が責任を受け入れていない、という現実に直面しています。
超大国は、これらの危機の解決に全く寄与しなかったばかりか、これらの危機を生み出し、それらに拍車をかけるとともに、暴力や虐殺の拡大、戦争、難民の大量発生に大きな役割を果たしています。アルカイダやISISなどのテロ組織は、依然としてテロとの戦いを主張する一部の国から軍事・資金面での支援を受けており、国際社会は不法占領という行為を食い止める上で、ほとんど何の立場も得ていません。
非同盟諸国は、これ以前に米ソによる二極体制と冷戦の時代からの過渡期を、未来への展望により開始することに成功しました。しかし現在、問題は過去とは大きく異なっています。それらの多くは、テロや過激派、不法占領の脅威から飛躍して世界の混乱や国際体制の乱れに発展しています。こうした中、非同盟諸国はこうした危機を制御する上で、自らの能力を好ましい形で活用できていない状態にあります。
今回の非同盟諸国会議の開催の一方で、この組織はこれまでのどの時代にも増して団結や同調、連携を必要としています。「発展のための同調、平和、主権」というスローガンが選ばれたことは、この視点から見て非同盟諸国の目的を強調したものであるといえます。
イランは過去4年間にわたり、自国のシェアの枠内で、この組織を行動の伴わない、沈黙の状態から脱却させることに努め、そしてある程度は成功を収めました。しかし、前回のこの組織の会議と今回とでは、問題は全く異なっています。
イランはこれまで、1期4年にわたり非同盟諸国会議の議長国を勤めた後、この重要なポストをベネズエラに引き継ぐことになっています。
議長国のポストの引継ぎは、ある時代の終わりと始まりを意味するものです。イランは、非同盟諸国が国連の枠組みによるこれらの理念を推進する上で注目に値する能力を有していると考えています。これらの必須事項を強調するとともに、ローハーニー大統領は改めて、イランが特に新議長国であるベネズエラをはじめとしたこの組織のメンバー全体との活発な協力、そしてこの会議の目的と採択内容の推進に向けた用意があることを表明しました。