イラン原子力庁長官、イランとITERの協力合意書への署名を公表
11月 05, 2016 19:54 Asia/Tokyo
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、イランとITER・国際熱核融合実験炉のプロジェクトの初の協力合意書が署名されたと伝えました。
イルナー通信によりますと、サーレヒー長官は5日土曜、テヘランでITER機構のビゴ機構長の立会いの下、この協力合意書に調印した後で、イランが今年までに正式にITERに参加できるよう、期待感を表明しました。
サーレヒー長官はまた、ビゴ機構長との共同記者会見で、「イランとITERの協力合意書の情報の内容は機密情報の保持であり、双方の情報は機密として保管されることが、双方の取り決めとなっている」と述べました。
さらに、イランの専門家はこのプロジェクトに積極的に参加するだろうとし、イラン原子力庁とITERの協力はハード面、ソフト面で行われることになるとしました。
ITER機構のビゴ機構長も、「イランは重要な先進国として、ITERの計画実施に重要な役割を果たすことができる」と語りました。
ビゴ機構長はまた、イランは熱核融合に関して経験を有しており、双方の協力はイランの経験をより豊かなものにするだろうと強調し、「ITERのプロジェクトは熱核融合に関する重要で最新鋭の計画であり、世界各国、とりわけこれに関して重要な先進国であるイランの参入は、自由なものだ」と述べました。
ビゴ機構長は、5日サーレヒー長官の招待により、使節団を率いてテヘラン入りしました。
ITERの本部はフランス南部のニースに位置しており、そのプロジェクトの目的とは、環境を保護する持続可能な発展のための、健全かつ安価なエネルギーの生産となっています。
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