イラク・ヒッラで起こった爆発により、イラン人巡礼者数十人が殉教
(last modified Fri, 25 Nov 2016 07:54:31 GMT )
11月 25, 2016 16:54 Asia/Tokyo
  • イラク・ヒッラで起こった爆発により、イラン人巡礼者数十人が殉教

イラク南部のヒッラで起こった爆弾テロにより、イラン人巡礼者数十人が殉教しました。

IRIB通信によりますと、24日木曜、バグダッド南部ヒッラのガソリンスタンドで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、シーア派巡礼者80人が殉教、20人以上が負傷しました。

テロ組織ISISが、この爆弾テロの犯行声明を出しています。

イラン外務省のガシュガーイー在外イラン人領事担当次官によれば、殉教者の中には24人のイラン人が含まれており、他数名が負傷したということです。

イラン外務省のガーセミー報道官は、この爆弾テロを非難すると共に、「この犯罪は計画的で、テロリストが度重なる敗北に成す術を失って行ったものだ」と語りました。

ガーセミー報道官は、「イランは今後も、テロとの戦いにおいて、イラクの虐げられた人々の傍らにい続ける」と語りました。

イランの他、レバノンのシーア派組織ヒズボッラー、エジプト、イギリス、アメリカが、ヒッラの爆弾テロを非難し、ISISとの戦いを強調しました。

イラクのマアスーム大統領は、24日夜、声明の中で、ヒッラのテロを非難すると共に、テロの根絶に向けたイラクの政府軍と人々の用意を強調しました。

エジプト政府とヒズボッラーもそれぞれ声明の中で、このテロを非難すると共に、犠牲者の遺族に哀悼の意を示しました。

イギリス外務次官も、24日、ヒッラの爆弾テロを“恐ろしい”テロと呼び、この攻撃を非難しました。

さらに、アメリカ主導の対ISIS有志連合の大統領特別代表も、ツイッターで、「アメリカ政府はヒッラの罪のない民間人の殺害を非難し、ISISに対して正義を行使するため、イラクへの支援を続ける」としています。