一日一冊、本の紹介(11)
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ザファル・バンガシュ博士による『イスラム革命、アメリカ最大の脅威』という本は、アリー・ファトファリー・アーシュティヤーニー氏による翻訳版が、テヘランで出版されています。
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12月 07, 2016 17:07 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(11)

ザファル・バンガシュ博士による『イスラム革命、アメリカ最大の脅威』という本は、アリー・ファトファリー・アーシュティヤーニー氏による翻訳版が、テヘランで出版されています。

この本は、翻訳者の序文と、5つの論文、バンガシュ博士との対談により構成されています。

この5つの論文は、タイトルとなった論文を含め、イスラム的東洋の出現による新たな世界体制や、革命の輸出入、世界の変化の過程やロンドンイスラム思想研究センターのカリーム・シッディーギー博士の思想と業績といったタイトルがつけられています。

序文の一部を読むと、次のようにあります。

「西側はイランの孤立化と革命的思想を無視するための吹き込みを行おうとしており、多くの個人や機関も、これを扇動してきた。彼らは覇権主義体制を覆そうとする革命の内からのエネルギーを放散させたいと考えている。一方、外国からこれを見ている一部のイスラム革命の支持者は、イランは自身の大きな力を知らないと大変に心配していた。バンガシュ博士はこの論文や対談の中で、イスラム革命の偉大さをすべての人や、イラン人に対しても示している」

バンガシュ博士は優れたイスラム思想家の一人で、世界におけるイスラム革命の支持者でした。彼はカナダの現代イスラム思想センターの所長を務め、ロンドンのイスラム研究センターの副所長を務めたことがあり、イスラム関連の本を出版しています。

バンガシュ博士はこの本の中で次のように記しています。

「イランのイスラム革命は、現代の世界史における重大な事件で、イランの独立と自由の要因となった。イスラム革命の勝利前も、イランにおける軍事クーデターや政府の動向によって生じたあらゆる変化により、政府は覇権主義勢力の支配下に置かれたが、イランのイスラム革命の中で、覇権主義勢力はイランから手を引き、イランは独立と事由における新たな運動の創設者となった。西側諸国は、イスラム教徒の国を独立させたいとは微塵にも思っておらず、このため、独立と自由のために努力するあらゆる国は、軍事的、経済的な脅迫の対象となる。その後、イランが成功した独立国とされれば、彼らは常にほかのイスラム教徒がイスラム革命を模範とすることを懸念している」