イラン原子力庁長官、「イランは核合意に違反しない」
12月 18, 2016 19:10 Asia/Tokyo
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、「イランは核合意に違反しないが、それは相手側が違反しない場合に限る」と語りました。
サーレヒー長官は、18日日曜、IAEA国際原子力機関の天野事務局長とテヘランで会談した後、記者会見で、「IAEAの報告は、イランが核合意における取り決めを遵守していることを示している」と語りました。
また、「イランは、IAEAが常に中立的な機関として行動し、その報告が誰かの影響を受けることがないよう求めている」としました。
さらに、原子力船のウラン濃縮は、重要な技術問題だとし、「天野事務局長と、イラン大統領の指示内容や原子力船に関して話し合った」としました。
イランのローハーニー大統領は、今月13日、アメリカの核合意実施の遅れを受け、原子力庁長官に対し、イランの科学研究所の協力により、海運の分野で利用するための原子力推進システムの設計と製造について計画を立てるよう指示しました。
サーレヒー長官は、「核問題においてイランに制限はなく、あらゆる必要な措置を講じる」と語りました。
天野事務局長も核合意の実施の流れに満足しているとし、「イランは核合意における取り決めを遵守している」と語りました。
また、「核合意のプロセスの実施は今後も続けられる」としました。
天野事務局長は、18日日曜未明、イラン原子力庁長官の招待により、イランを訪問しています。
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