一日一冊、本の紹介(22)
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i23077-一日一冊_本の紹介_22
大都市となっている現在のテヘランは驚くべき自然、政治史と、様々な社会的な状況といった特性により、歴史学、地理学において大変興味深い研究テーマとなっています。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
12月 20, 2016 16:17 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(22)

大都市となっている現在のテヘランは驚くべき自然、政治史と、様々な社会的な状況といった特性により、歴史学、地理学において大変興味深い研究テーマとなっています。

イランの地理学者、歴史地理学者のモハンマディヤーン氏は、これまでテヘラン州の行政区や、イラン南部のキーシュ島やペルシャ湾に関する数巻に渡る本や、イランや世界の歴史的な統計を記しており、著名なテヘラン学者として知られています。彼は『テヘラン考察、その始まりから現在まで』という著作の中で、テヘランの町をあらゆる角度から見つめています。

この本は20の部分にわかれており、多くの地図や写真、統計や表を含んでいます。テヘランという都市の名前やテヘランの市街地の地理的状況、歴史、人口とその歴史的推移、古い居住地、観光、産業、テヘランの今後などがこの本に記されています。この本には、次のようにあります。

「テヘランはイランの首都であり、アルボルズ山脈の南側の裾野、山と砂漠の間に広がっている。標高は1190メートルで、最低気温は-7度、最高気温は40度以上にもなる。その市街地の面積はおよそ700平方キロメートルで、テヘラン全域はおよそ2000平方キロメートルに及ぶ。テヘランの人口はおよそ800万人だが、衛星都市を含めると1200万人に達する」

テヘランは、およそ200年前、ガージャール朝の創始者アーガー・モハンマド・ハーンにより、イランの首都とされました。現在では文化財となっているテヘランの多くの古い建物は、この時代、あるいはその前のサファヴィー朝のものです。

テヘランの象徴としてひとつの建物を選ぶのは非常に難しいことです。トプハネとして知られるイマーム・ホメイニー広場、ヴァリーイェアスル通り、中世のセルジューク朝時代のトゴロルの塔、アーザーディー・タワー、ミーラード・タワー、これらは住民や観光客にとって、テヘランの新旧の建築を象徴するものとなっています。