一日一冊、本の紹介(29)
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「イラン音楽、立憲革命からイスラム革命まで」という本は、イランの音楽家のアミールアシュラフ・アーリヤーンプールによって出版されました。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
12月 28, 2016 17:33 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(29)

「イラン音楽、立憲革命からイスラム革命まで」という本は、イランの音楽家のアミールアシュラフ・アーリヤーンプールによって出版されました。

この本の作者は、およそ70年前からのイランにおける音楽分野の最も重要な出来事について記しており、それに関する完全な状況を提示しています。18世紀から19世紀のガージャール朝時代の政治、社会、芸術に関する状況、音楽関連機関の設置とイランの音楽界の変化が、この本の一部の章のタイトルとなっています。また、イランの音楽界の巨匠の人生、イランのテレビやラジオの音楽、イラン人アーティストのヨーロッパ進出といった事柄について、それぞれの章で語られています。

この本の最後には、ルーダキーホールで演奏されたオペラの様子や、音楽界の著名な芸術家のモノクロ写真が掲載されています。

重要なのは、作者自身がこれらの出来事を実際に経験し、自分で目にした事柄を記したり、当時の出版物を参考に、それらの出来事について詳しく説明していることです。

「イラン音楽、立憲革命からイスラム革命まで」という本には次のようにあります。

「1907年の立憲革命は、イランの歴史の中でも急速な変化を伴った時代を形成している。この時代は、イランの社会的な階層の交代、思想や権力における大きな変化を伴ったものだった。このような変化は、多くが、イランの外の世界、特に西側の状況をイランの思想家が知るようになったことによるもので、イランにおける生活のすべての側面に影響を及ぼしていった。この時代に起こった最も重要な出来事は、音楽の機能が変わったことだ。音楽は、家の中で楽しむための手段から、革命で勝利するための武器、迅速につながりを築くための道具となった。この時代に、タスニーフと呼ばれる歌のスタイルが選択され、急速に市井の人々の間に広まっていった」

アミールアシュラフ・アーリヤーンプールは、1926年に生まれ、音楽理論の博士号を取得し、イランの芸術や文学、ドイツ文学に関する多くの本を編集、翻訳しています。