一日一冊、本の紹介(33)
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今日、デジタルカメラと携帯電話の技術の進歩により、携帯電話で写真を撮影することが普通のこととなっています。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
1月 02, 2017 16:25 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(33)

今日、デジタルカメラと携帯電話の技術の進歩により、携帯電話で写真を撮影することが普通のこととなっています。

しかし、過去におけるカメラの発明と撮影技術の教育は、興味深く、驚きある事柄です。ヨーロッパでカメラが発明されてから10年もたたないうちに、写真撮影はイランに伝わり、すぐに広まりました。一部のイランの初期の写真家は芸術的な写真をとる中で、世界の偉大な写真家に比するような技術を得ることになりました。

『イランの写真撮影の歴史と黎明期の写真家』は、イランの写真撮影の歴史を詳細に物語る価値ある著作で、19世紀のガージャール朝におけるイランの歴史の変化と撮影芸術について検討しています。この本では、はじめにイラン、特にテヘランの写真家を紹介し、その作品を集めています。イランにおける写真撮影の文化と慣習、写真家に関する文書や本、詩と写真の技術などが、この本の章となっています。また、写真集の付録は、この本の価値を倍増させ、一部の写真についてはほかでは見られず、今回の本で初めて出版されました。この本の写真を見てみると、ガージャール朝時代のイラン各地の服装や建物、社会階層などをうかがうことができます。

この本の著者、ヤフヤー・ゾカーは、イランの著名な研究者であり、イランの芸術と文化に関するさまざまな分野に関する本を執筆しています。この本は、テヘランの写真博物館を設立するために執筆されました。

この本では、テヘランの最初の写真は1845年12月5日に当時ガージャール朝の皇太子で、後に王となったナーセロッディーン・ミールザーを撮影した写真だとしています。最初のイラン人写真家は、王族のマレクガーセム・ミールザー・ガジャリーであり、現存する彼のアルバムには、1887年の記載があります。