ロシア国防大臣のイラン訪問
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イランのローハーニー大統領とロシアのショイグ国防大臣
ロシアのショイグ国防大臣が、二国間関係の拡大を目的に、地域情勢に関してイランの政府高官と会談するため、イランを訪問しました。
アミーンザーデ解説員
ショイグ国防大臣は、ロシア大統領からイラン大統領に宛てたメッセージを伴って、イランを訪問しました。ショイグ国防相は、21日日曜夕方、ローハーニー大統領と会談し、プーチン大統領のメッセージを手渡し、シリア問題に関する協議の最新の状況を報告しました。ショイグ国防相は、イランのデフガーン国防軍需大臣とも会談し、イランとロシアの防衛合意の最新の流れについて意見交換しました。先週には、イランの国防軍需大臣がモスクワを訪問しました。
政界では、ショイグ国防相のテヘラン訪問と、プーチン大統領からイラン大統領に宛てたメッセージは、シリア情勢に関する話し合いのためのものだと見られています。今回の訪問と同じ頃、アメリカのケリー国務長官は、ロシアのラブロフ外務大臣と、シリアの停戦確立に関して協議したと発表しました。ケリー長官は、シリアの停戦に関する暫定合意を明らかにし、「この合意は数日後に実施できるが、その前に関係各方面との協議に入る必要がある」と述べました。
明らかなのは、イランとロシアが、安全保障戦略に基づき、緊密な関係を有していることです。そのため、地域情勢を受け、特にシリア問題に関して両国は協力を拡大しています。イランとロシアは、地域の協力に関して共通の見解を持っていると言えます。イエメン問題でも、イランは、ロシアが国連安保理を通して、サウジアラビアのイエメン攻撃の停止を促すことができると考えています。ロシアとイランはまた、石油と天然ガスの生産国であり、石油・ガス市場における調整を進めることができます。両国はまた、経済分野でも、利益の大きな、長期に渡る協力を行うことができます。
防衛協力についても、イランは当然、自国の防衛力を強化するため、ロシアの潜在能力を活用しています。そのことは、両国の国防大臣の訪問や会談の中で追求されており、いくつかの合意が成立しています。
こうした中、こうした協力と共に、地域の現状において、両国の関係は地域情勢と結びついています。一部の政治評論家は、シリアとテロ組織ISISの戦闘において、形勢が政府軍の有利に動いていることは、地域で重要な情勢変化が始まろうとしている兆しだとしています。この変化は、アサド大統領の退陣を追求していたアラブ・西側連合を、大きな問題に直面させています。一方で、シリアに対するロシアの軍事行動を受けた情勢変化により、アメリカの地域政策にも変化があるように感じられています。トルコとサウジアラビアは、これに関して動きを見せましたが、自分たちの政策をもはや簡単に推し進めることはできなくなり、地域の現実を受け入れざるを得なくなっているようです。ケリー長官が、サウジアラビアとトルコの地域政策を批判したのも、その一環と捉えることができるでしょう。
いずれにせよ、イランとロシアは、地域におけるこうした変化を注意深く観察しています。イランのローハーニー大統領は、ショイグ国防大臣との会談で、「シリア危機は、政治的な協議と、シリアの将来の最大かつ最終的な決定者である、この国の国民の権利を尊重することによってのみ、解決できる」と強調しました。