ヴェラーヤティ氏、「ヨーロッパもアメリカによる核合意への違反を認めている」
(last modified Tue, 20 Jun 2017 09:10:17 GMT )
6月 20, 2017 18:10 Asia/Tokyo
  • ヴェラーヤティ氏、「ヨーロッパもアメリカによる核合意への違反を認めている」

核合意を監視するイラン上級代表団のヴェラーヤティ氏が、「ヨーロッパもアメリカによる核合意への違反を認めている」と語りました。

ヴェラーヤティ氏は、20日火曜、IRIB通信のインタビューで、核合意の実施におけるアメリカの約束不履行を批判し、「ヨーロッパは、アメリカが核合意に違反していること、イランとの経済関係が停止することはないことを認めた」と語りました。

また、アメリカ上院が対イラン追加制裁を可決したことは、核合意のさまざまな項目への違反だとし、「アメリカをはじめとする核合意の関係国は、直接、あるいは間接的に核合意を問題に巻き込むような行いを回避することが定められている」と述べました。

アメリカ上院は、今月15日、「イランによる情勢不安を作り出す行動への対策法」として、対イラン追加制裁案を可決しました。

ヴェラーヤティ氏は、IAEA国際原子力機関は、イランが核合意の取り決めを遵守していることを繰り返し認めているとし、「ヨーロッパはこのことを知っており、イランに対する制裁が、根拠のない理由によって追求される理由はない。そのため、アメリカの制裁は一方的なものだ」と強調しました。

また、「イランはアメリカの行動への対処法を考えており、しかるべき時に回答を与える」と強調しました。

イラン公益評議会戦略研究所の所長を務めるヴェラーヤティ氏はまた、EU上級代表へのイラン外相の書簡に触れ、「ザリーフ外相はこの書簡の中で、ヨーロッパに対し、違反のあった核合意の項目を参照するよう伝えた」と述べました。