OIC首脳会議でのイランの立場
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パレスチナ問題について話し合うOICイスラム協力機構の第5回臨時首脳会議が、7日月曜朝、加盟国から500人以上の関係者と一部首脳が出席し、インドネシアのジャカルタで開幕しました。
(last modified 2025-06-22T07:17:28+00:00 )
3月 07, 2016 21:16 Asia/Tokyo
  • OIC首脳会議でのイランの立場

パレスチナ問題について話し合うOICイスラム協力機構の第5回臨時首脳会議が、7日月曜朝、加盟国から500人以上の関係者と一部首脳が出席し、インドネシアのジャカルタで開幕しました。

アミーンザーデ解説員

イランからはザリーフ外務大臣が出席しています。ザリーフ外相は演説の中で、「パレスチナと聖地の問題はOICの優先事項だ」と強調し、パレスチナ人の権利実現に向け、実際に行動を起こすよう強調しました。

ザリーフ外相は演説の中で、安保理の行動を批判し、様々な理由により、安保理は国連憲章に基づく責任を実施するために措置を講じておらず、国際的な平和と治安の脅威となっているシオニスト政権イスラエルの拡張主義的政策を継続させているとしました。また、組織の枠内でパレスチナの占領を終わらせるために具体的な行動をとるべきであり、パレスチナの完全な自由に向けた第一歩として、シオニスト政権の違法な行動を妨げるべきだ」と強調しました。

シオニスト政権は、数年前から、パレスチナのイスラムとしてのアイデンティティを変更しようと陰謀を企てています。これは、国籍の無効、イスラムの遺産の破壊、聖地の文化的、建築的組成の変更といった行為の中で行われています。

イランは常にパレスチナに関する取り決めの実行を強調しています。イラン外相の演説もまた、こうした点を強調するものです。ザリーフ外相は、「ここ数十年、イランに対して行使されてきた圧力はパレスチナの理念を支援したのが原因だと考えているが、今後もこの政策を継続するだろう」と語りました。

イランは非同盟諸国の議長国をつとめていた時代に、パレスチナ問題に、国際レベルでの外交努力を集中させました。一方で、聖地の防衛は、イスラエルの侵略政策に対する抵抗の強化に向けたすべてのイスラム諸国の支援を必要としています。つまりイスラム諸国のガザ封鎖解除に向けた共通の決意は、こうした支援を必要としているということです。ガザの人々は7年以上の封鎖と50日間の戦争など、イスラエルの攻撃に対する抵抗により、パレスチナをシオニスト占領から解放するための決意を示しました。こうした中、パレスチナグループの指導者らは内部の権力闘争とイスラエルとの和解の問題に巻き込まれています。

これに関して、衝突は少なくありません。イスラム諸国は今も分裂や対立に直面しており、この一部は植民地時代の遺産です。イスラム世界はこうした対立を脇にやる必要があります。

こうした中、OICに期待されていることは、イスラム諸国をこれに関する連帯や協力に向かわせることで、パレスチナ人への支持という責務を遂行することです。

実際、パレスチナは占領、テロ、過激派の犠牲になっており、国際社会の無関心に直面しています。こうした状況が続けば、シオニストの陰謀は継続されるでしょう。イランの対パレスチナ政策は、パレスチナ人の権利回復を強調し、占領政権に対する彼らの合法的な要求に注目することとなっています。