イラン外相、「アメリカのIAEAに対する圧力は、核合意の精神と内容に反している」
8月 24, 2017 16:04 Asia/Tokyo
イランのザリーフ外務大臣が、EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表とIAEA国際原子力機関の天野事務局長に宛てた書簡の中で、アメリカのIAEAに対する圧力は、核合意の精神と内容に反しているとしました。
アメリカのヘイリー国連大使は、23日水曜、イランの軍事施設の視察に関してIAEAに圧力をかけるため、天野事務局長とオーストリアのウィーンで会談しました。
ザリーフ外相は、モゲリーニ上級代表と天野事務局長への書簡の中で、「IAEAに圧力をかける目的で行われヘイリー国連大使のIAEA本部への訪問は、、核合意の精神と内容に反している。IAEAは、この問題にしかるべき形で対処すべきだ」と強調しました。
今月19日に送られたこの書簡の中で、ザリーフ外相はさらに、「ヘイリー国連大使は、ウィーン訪問の目的を、IAEAに働きかけることと発表し、核不拡散体制、特に核合意の監視に関して重要性を持つIAEAの信用を損なっている」と述べました。
また、IAEAは、イランの核活動に関する機密情報を第三国に伝えるべきではないと強調し、「IAEAは、核合意の内容と安保理決議2231に基づき、イランの技術的、経済的な発展への妨害をやめるべきだ」と述べました。
さらに、核合意合同委員会の調整役であるモゲリーニ上級代表に対し、この書簡を委員会のメンバーに配布し、ヘイリー大使のIAEA本部訪問の問題を、この委員会の次期会合の議題にするよう求めました。
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