イラン大統領、アスタナで、トルコ、アゼルバイジャン、ベネズエラの首脳と会談
イランのローハーニー大統領が、カザフスタンの首都アスタナで開催されたOICイスラム協力機構の首脳会合の傍らで、トルコ、ベネズエラ、アゼルバイジャンの首脳と会談しました。
2日間に渡るOIC首脳会合は、イスラム24カ国の首脳や高官が出席する中、10日日曜に開幕しました。
ローハーニー大統領は、9日土曜夜、トルコのエルドアン大統領と会談し、両国の問題や経済関係の拡大について話し合うとともに、ミャンマーのイスラム教徒への犯罪に対して統一の取れた措置をとる必要性を強調しました。
ローハーニー大統領はこの会談で、ロヒンギャ族のイスラム教徒の状況に触れ、「ミャンマーでは大きな悲劇が起こっており、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対する犯罪や暴力の即時停止と、難民や被害者の状況への対応が、イスラム諸国の首脳の目標となるべきだ」と強調しました。
さらに、「ミャンマーのイスラム教徒へのイランの支援物資が、まもなく送付されるだろう」としました。
また、イスラム諸国のアスタナでのミャンマーに関する首脳会合が、ミャンマーでイスラム教徒に対して暴力を行使している人々に、明白で力強いメッセージを与えるよう期待しているとしました。
一方のエルドアン大統領も、今回の首脳会合が、ミャンマーに関する声明を発表し、ミャンマーの関係者に対し、イスラム教徒への暴力を即時に停止させるための強い警告を発するよう期待感を表明しました。
ローハーニー大統領は、10日、アゼルバイジャンのアリエフ大統領、および、ベネズエラのマドゥロ大統領とも会談し、二国間関係や両国の関心事、地域や世界の情勢について話し合いました。
ローハーニー大統領は、マドゥロ大統領との会談で、「OPEC石油輸出国機構の加盟国と非加盟国、特にベネズエラによる原油価格の安定と産油量の削減に向けた努力は、肯定的な結果につながっており、この努力を続けることが不可欠だ」と語りました。