イラン外務省報道官、「アメリカの対イラン疑惑は、恥知らずな捏造行為」
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ガーセミー報道官
イラン外務省のガーセミー報道官が、イランとテロ組織アルカイダの関係に関して発表された捏造的な文書に反論し、「イランに対するアメリカの新たな疑惑やでっちあげは、アメリカの大統領の発言を正当化し、同国内の一部の目的のために提起された恥知らずな捏造行為の典型的な例である」と語りました。

アメリカの諜報機関CIAは最近、一連の文書を公開しており、2011年にテロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンの暗殺作戦において、この組織とイランが関係していたとする証拠書類を入手したと主張しています。
ガーセミー報道官は4日土曜、「アメリカの政府筋は、まだこれらの文書に関する見解を表明してはいないが、アメリカの政府と情報機関は、自らの政治的、戦略的な目的のために、国際世論やアメリカ国民をも欺き、捏造行為に手を出すという、マイナスの経歴を有している」と述べました。
また、「アメリカの情報機関による、このような無意味な吹聴の目的は、地域や国内でいくつもの危機に巻き込まれている中東での、アメリカの同盟国の一部を助けること以外にない」としています。
さらに、「この20年間で、複数のテロ組織を形成、思想面で教育したことにアメリカの情報機関が絡んでいることについては、国際社会でも意見が一致しており、これに疑いの余地はない」と語りました。

ガーセミー報道官はまた、「イランに対するこのような疑惑や陰謀は、完全に事実とは無関係であり、根拠がなく滑稽なものだ」と述べています。
さらに、「2001年の同時多発テロや、このテロでの3000人のアメリカ人の殺害にアメリカの同盟国の一部が関与していたことについて、アメリカ国民は自国の現政権により欺かれている」としました。
また、「アメリカ政府は、同時多発テロ事件に関する国家委員会の報告の完全な開示や、このテロの真犯人の究明を意図的に差し控えている。だが、その一方で、今回のような捏造文書を公開しても、アルカイダのようなテロ組織の形成やそれに対する兵器、資金、政治面での支援にアメリカが関わっていた、という国際的に証明された事実が変わることはない」と語っています。