イラン、ロシア、トルコ、ロシアのソチで首脳会議
イラン、ロシア、トルコの3カ国の首脳が、シリア情勢について話し合うため、ロシアのソチで会談しました。
シリアにおける対ISIS軍事作戦の終了後初めて、イランのローハーニー大統領、ロシアのプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領が、22日水曜夕方、シリア情勢とこの国の政治的な危機の解決について意見を交わしました。
ローハーニー大統領はこの会議で、地域諸国のテロとの戦いを支援するイランの用意を表明し、「シリアの合法政権の同意を得ずに、同国に外国軍が駐留する正当な理由は存在しない」と語りました。
エルドアン大統領も、「世界は、トルコ、イラン、ロシアのシリア問題に関する協力が肯定的な結果につながっているのを目にしている」と強調しました。
さらに、「テロ組織は、シリアの合法的なグループのひとつにはなりえない」と述べました。
ロシアのプーチン大統領もこの会議で、「イランとトルコの建設的な役割がなかったら、シリアの衝突が停止できなかっただろう。この2カ国の支援により、シリアは崩壊を免れ、ISISは敗北を喫した」と語りました。
プーチン大統領は会議の後、「今回の3カ国の会議では、シリアのテロ組織を排除するための努力を強化することで合意した」と述べました。
さらに、「シリアのテロリストの敗北は、この国の政治プロセスの道を切り開く」としました。
こうした中、プーチン大統領は、21日火曜、シリアのアサド大統領とソチで会談しました。
ローハーニー大統領、プーチン大統領、エルドアン大統領は、3者首脳会談の後、共同声明を発表し、シリアの主権、独立、領土の保全と統一を改めて強調し、テロリストが最終的に消滅するまで協力を続けることで合意しました。
シリア外務省は、この3者首脳会談の最終声明を歓迎しました。
ローハーニー大統領は、22日水曜、ソチで、プーチン大統領、エルドアン大統領と個別にも会談を行いました。
ローハーニー大統領とエルドアン大統領は、両国の関係の向上と、地域・国際協力の拡大を強調しました。
また、ローハーニー大統領とプーチン大統領は、あらゆる分野における両国の関係の拡大を強調しました。
また、核合意のすべての関係国が、この合意を完全に実施することが不可欠であり、すべての国の利益になると強調し、この国際合意を維持すべきだと訴えました。