イラン国家安全保障最高評議会書記、「ロシアのシリア撤退は調整による行動」
(last modified Wed, 16 Mar 2016 10:35:50 GMT )
3月 16, 2016 19:35 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会書記、「ロシアのシリア撤退は調整による行動」

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「ロシアのシリア撤退は、以前からの計画と調整によって行われたもので、突然のことではない」と語りました。

ロシアのプーチン大統領は、14日月曜、ロシア軍の一部のシリア撤退を指示しました。

ロシアは昨年9月30日から、シリア政府の正式な要請を経て、アメリカをはじめとする西側やアラブ諸国の支援を受けたテロリストの拠点を攻撃していました。

シャムハーニー書記は、16日水曜、IRIB通信のインタビューで、テロとの戦いは終わっておらず、今後も続けられるとし、「テログループの脅威が存在する地域でのシリア政府軍の進軍は、イランやロシアの軍事顧問の支援と共通の枠組みによって続けられるだろう」と強調しました。

さらに、「シリアの未来は、この国の国民によって決定され、この重要な問題を無視するあらゆる計画は、これまで同様、失敗するだろう」と語りました。

シャムハーニー書記は、「シリアの体制の弱体化は、地域の抵抗陣営を弱めるためのアメリカとシオニストの当初からの計画だった。一部の地域諸国もそれに同調しており、これは民主主義とは関係がない」と述べました。

シャムハーニー書記は、「テロがヨーロッパや地域外に広がっている現在、残念ながら、シリアに対するこれまでの誤った政策が続けられている」と語りました。

さらに、テロに対するダブルスタンダードが、地域の治安確立に反対する国々の戦略だとし、「すべてのテログループに対抗すべきであり、彼らに政治的な合法性を与えれば、地域にテロリズムを定着させることになり、それはヨーロッパや他の近隣諸国に危険な結果をもたらすだろう」と語りました。