イラン外務次官の核合意に関する表明
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核合意
イランのアラーグチー政治担当外務次官が、「核合意は安全保障上の合意であり、地域や世界の安全保障に直接、関係している」と語りました。アラーグチー次官は、核合意からの離脱は、西側諸国、アメリカやヨーロッパにとって大きな影響があるだろうとし、次のように語りました。
「協議や合意が行われ、相手側であるイランが取り決めのすべてを遵守し、自分たちが取り決めに違反する場合、その行いの責任を受け入れるべきだ」
現在、核合意を維持しようとするイラン、ロシア、中国、EUの努力にもかかわらず、この合意は形ばかりのものになっています。アメリカが新たなシナリオを実施しようとしているのは、地域問題やイランの防衛・安全保障問題を巡って新しい核合意を作るためです。
EUは、アメリカの核合意破棄に同調しても、何の利益もないと考え、核合意を支持することで、国際社会における信用を保持しようとしているようです。しかし、EUはいずれにせよ、2つのうち、どちらかの道を選択しなければなりません。
一つ目は、国際関係におけるEUの地位にふさわしい透明で独立した決定を下すことです。
二つ目は、アメリカの圧力に屈することです。しかし、その影響は核合意だけに限られず、今後、EUにとって大きな代償をもたらすことになるでしょう。
ノルウェーの政治学の専門家であるロドガード氏は、次のように語っています。
「このような措置は、口実探しと問題の政治化によって行われている。イランは完全に合意を遵守しており、IAEA国際原子力機関も、そのことをはっきりと認めている」
核合意は、国際的な文書であり、国連安保理決議2231で承認されています。
こうした中、政治アナリストのアトワン氏は、アメリカが核合意から離脱した場合と、それに対するトランプ大統領の立場の影響について次のように語っています。
「核合意を離脱するか、それとも遵守するかのアメリカの決定の結果は、中東地域、特にペルシャ湾岸諸国にとって非常に重要になるだろう。アメリカは、この問題の中で勝者になるとは考えにくい。なぜなら、国際情勢は変化しているからだ。合意に関するアメリカの信用は低下しており、イランに対する国際的な連帯が高まっている。アメリカは孤立を深めるだろう」
IAEAの天野事務局長は、核合意の失敗は、核の実態調査やこの分野の多極化にとって大きな失敗になるだろうと語っています。とはいえ、アメリカが核合意から離脱した場合、どのような状況になるかは明らかではありません。
イランのローハーニー大統領は、最近、テヘランでフランスのルドリアン外務大臣と会談した際、地域の協力、安定、安全保障を拡大するためには核合意を維持することが必要だと強調し、「核合意が破きされれば、すべての国が後悔することになる」と警告しました。
核合意からの逸脱が進み、他の関係国、特にヨーロッパが、アメリカの非論理的な態度から離れなければ、すべての国が、この政治ゲームの敗者となるでしょう。