4月 03, 2018 15:24 Asia/Tokyo
  • ホシュルー国連大使
    ホシュルー国連大使

イランのホシュルー国連大使が、核合意の弱体化を阻止することは、国際社会の責務だとし、「核合意の信用と継続は、他の関係国がこの合意を無条件かつ完全に実施するか否かにかかっている」と語りました。

イルナー通信によりますと、ホシュルー大使は、2日月曜、ニューヨークで行われた軍縮委員会で、IAEA国際原子力機関の天野事務局長が10回の報告で、イランが核合意の取り決めを完全に実施していることを認めたことに触れ、「核合意は一方的なものではなく、残りの関係国も、取り決めを守るべきだ」と述べました。

また、核合意の実施における、アメリカの無責任で破壊的な行動と政策に触れ、それらはアメリカによる核合意の違反だとし、国際社会に対し、アメリカが核合意を弱めるのを許さないよう求めました。

さらに、核兵器廃絶に関しても、各国による核兵器の近代化と核兵器保有国による新たな核兵器競争に触れ、「このような流れが世界の平和や安全に破壊的な影響を及ぼすのを阻止するため、措置を講じる必要がある」と述べました。

ホシュルー大使は、核兵器のない中東は、シオニスト政権イスラエルの好戦的な政策により、これまで実現していないとし、「この政権をNPT核兵器不拡散条約に加盟させ、そのすべての核活動や核施設をIAEAの監視下に置かせることを、軍縮委員会の勧告の主要な要素とすべきだ」としました。

また、今年の軍縮委員会の会合の議題である、成層圏の兵器競争の阻止に向けた努力を継続するよう強調しました。

ニューヨークの軍縮委員会は、3週間に渡ってニューヨークで行われ、成層圏における兵器競争の阻止と、核兵器不拡散に関する最新の状況について話し合いが行われます。

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