イラン原子力庁、「ヨーロッパは発言内容を実行するべき」
イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官が、「ヨーロッパが核合意に関する話し合いでイランの要求に対する回答を遅らせた場合、イランは停止している核活動を再開する権利がある」と語りました。
キャマールヴァンディ報道官は、27日日曜、ファールス通信のインタビューで、ヨーロッパがイランとの核合意に関する話し合いで、遅延行為を行った時の、イラン原子力庁の準備に関するイランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師の表明について、「この問題について、すべての責任者や専門家と検討を行っている」と述べました。
アメリカの妨害の中、イランの経済的な利益をヨーロッパ諸国が実質的に保障すること、ヨーロッパはイランのミサイル計画と地域における活動の2つの問題を提起すべきではないこと、イランの石油輸入に関する保障、イランと取引を行う政府や民間部門が出入金を行う上でのヨーロッパの銀行の保障、ヨーロッパ側がアメリカの制裁に明確な形で対抗すること、これらは、ハーメネイー師が今月23日にヨーロッパが核合意を続ける上で提示した前提条件となっています。
キャマールヴァンディ報道官はまた、アメリカが核合意から離脱した後のイランとの協力の継続に関するヨーロッパ諸国の政府関係者の表明は建設的だとして、「ヨーロッパの利益はアメリカと関係があるが、ヨーロッパはイランの要求を実行に移す必要があることを認識すべきだ」と述べました。
また、アメリカが一部の重水輸入国に対して、イラン産の重水を購入しないよう求めていることに触れ、「世界の重水市場はイランにとって重要であり、イランは自国の需要を満たすとともに、余剰分の重水を売却することができる」としました。
さらに、イランは2,3日で20%の濃縮ウランを生産できるとして、「イランは長期にわたり発電所用の燃料を生産できるよう、核燃料の生産に関してロシアと協力している」と語りました。