イラン最高指導者顧問、「イランの地域における力とミサイル能力は、アメリカが望まない中で維持される」
(last modified Thu, 31 May 2018 06:43:04 GMT )
May 31, 2018 15:43 Asia/Tokyo
  • イランのヴェラーヤティ国際問題担当最高指導者顧問
    イランのヴェラーヤティ国際問題担当最高指導者顧問

イランのヴェラーヤティ国際問題担当最高指導者顧問が、「イランの地域における力とミサイル能力は、アメリカが望まない中で維持され、制限のない分野での核能力を強化することになる」と語りました。

イラン核合意監視高等代表団の一員をつとめるヴェラーヤティ顧問は、30日水曜、テヘランで行われた核合意に関する最高指導者ハーメネイー師の見解について説明する会合で、原子力をエネルギー源とした潜水艦や船舶の開発と利用、アイソトープや六フッ化ウランの生産、イランの核能力の強化を目指した炭素繊維の利用は、アメリカの約束違反に対する報復措置だとして、「このイランの行動は、核合意を妨害するものでなく、また核合意に違反するものでもない」と述べました。

また、アメリカと西側諸国の核合意における目的は、イランの力を失わせることにあるとして、「ヨーロッパ諸国は、イラン産の石油を購入することを保障し、アメリカの制裁による銀行関連の問題を解消すべきだ」と述べました。

さらに、アメリカは地域から撤退すべきであり、地域をその所有者にゆだねるべきだと述べ、「イラクのクルド人自治区には、イラクを分割するために活動している最大のアメリカ領事館が存在するが、アメリカの地域におけるすべての計画は失敗に直面しており、イランは地域の模範となっている」としました。