イラン原子力庁長官、「10ヶ月以内にウラン濃縮能力を19万SWUに拡大することができる」
6月 07, 2018 16:24 Asia/Tokyo
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イランのサーレヒー原子力庁長官
イランのサーレヒー原子力庁長官が、ナタンズ核施設の遠心分離機の組み立て工場を視察し、10ヶ月以内にイランのウラン濃縮能力が19万SWUに達するよう期待感を表明しました。
サーレヒー長官は、6日水曜夜、イラン中部イスファハーン州のナタンズの施設でテレビのインタビューに応じ、「最高指導者のハーメネイー師が核活動の拡大の準備を指示した後、この施設でさまざまな活動が、迅速かつ真剣に開始された」と語りました。
サーレヒー長官は、19万SWUの実現について、「新型の遠心分離機が設置され、およそ6万機の遠心分離機が活動すれば、イランは10ヶ月以内に19万SWUを実現できる」と語りました。
また、ウラン濃縮能力の19万SWUを実現するためには、年間300トンのウランが必要だとし、「イラン原子力庁は、今後数年間、この量のウランを生産できるよう、ウランの採掘に取り組んでいる」と語りました。
さらに、ナタンズの施設で、およそ100万SWUのウラン濃縮を行う下地が整っていることを明らかにし、「当面は核合意の枠内で、核活動を拡大するためのインフラが整えられる」と述べました。
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、4日月曜、イスラム共和国の創始者ホメイニー師の命日の追悼式典で、核合意に対するヨーロッパのダブルスタンダードを説明し、「イラン原子力庁は、当面は核合意の枠内で、19万SWUを実現するのに必要な準備を早急に整えることが義務付けられる」と語りました。
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