イラン大統領が初のヨーロッパ訪問
イランのローハーニー大統領が、政治・経済高等使節団を率いて、イタリアに出発しました。
イラン大統領府の広報サイトによりますと、ローハーニー大統領は25日月曜、イタリアに出発する前に、テヘランのメヘラバード空港で記者団に対し、イタリアやフランスといったヨーロッパ諸国との関係拡大は、包括的共同行動計画実施後のイランの外交政策の優先事項だとしました。
イラン大統領は、この時期にイタリアとフランスを4日間に渡って訪問することは重要なことだとし、「包括的共同行動計画後の雰囲気をイランの発展のために活用すべきだ」と語りました。
さらに、今回の4日間のイタリア・フランス訪問で2つの重要な文書が検討、合意されるとし、「この訪問では3カ国の協力の中長期的なロードマップが検討、合意されるだろう」と強調しました。
また、イランは新たな技術を取り入れる用意があるとし、「イランは新技術に関して順調に進展を遂げており、この種の技術の取り入れはイランにとって非常に重要性を有している」と述べました。
ローハーニー大統領はまた、「産業・大学・農業・観光・医療機器・環境といった様々な分野での協力が、今回の訪問で協議し、合意することになる内容だ」としました。
ローハーニー大統領は今回のイタリア訪問で、カトリック教会の最高指導者ローマ法王やバチカンの関係者と会談し、また経済・政治活動家とも協議することになっています。
イタリアのマッタレッラ大統領も、イラン大統領の訪問を前にIRIB記者のインタビューに応じ、イタリアがローハーニー大統領のヨーロッパ訪問の最初の国に選ばれたことに満足の意を表し、「包括的共同行動計画実施後に、両国の経済関係は拡大するだろう」と強調しました。
ローハーニー大統領はイタリア訪問で、大統領、首相、投資家、事業主、ローマ法王、バチカンの首相と会談する予定です。
また、27日水曜にはフランスを訪問し、パリでオランド大統領、投資家、経済関係者、事業主と会談します。
二者・多者間協議、ヨーロッパのメディアの幹部との会見、エリートや思想家との会談、事業主や投資家との合同会議が、ローハーニー大統領のヨーロッパ訪問で計画されている事柄です。