8月 07, 2018 17:58 Asia/Tokyo
  • イランのローハーニー大統領
    イランのローハーニー大統領

イランのローハーニー大統領が、「イランとの協議を提案したアメリカのトランプ大統領の最近の発言の目的は、イラン国民に対する心理戦をしかけ、その成果をアメリカ議会選挙に利用することにある」と語りました。

ローハーニー大統領は6日月曜、テレビでの国民との対話において、「我々の見たところでは、イランと協議する用意があるといった、トランプ大統領の一部の表明における思惑は、こうした心理戦においてイラン国民に疑念を抱かせ、この成果を議会選挙で利用することにあると思われる」と述べています。

また、「アメリカは、核合意から離脱したあと、困難な状況に置かれている」とし、「現在、トランプ大統領は、イランとの協議を提案することで、失った信用を取り戻すと共に、自らをイラン国民の友人として見せようとしている」としました。

さらに、イランに対するアメリカの政府関係者の矛盾した発言や行動に、イラン国民はまったく注目していないとし、「イラン国民は、アメリカがイランに打撃を与えるためにあらゆる機会を利用してきたことを、過去40年間の経験から学んでいる」と語っています。

ローハーニー大統領はまた、「協議の意向があると主張する者は、協議の基本が誠実さにあることを知るべきである。だが、我々の相手となっているのは、協議なくしてパリ協定や自由貿易協定、核合意といった国際合意から離脱した人物である。このため、このような人物との協議に希望を持つのは無駄である」と述べました。

ローハーニー大統領はまた、アメリカによる違法な対イラン制裁が再発動された後に生じる、経済分野をはじめとした様々な分野での問題の解消に向けた政府の計画を説明し、「政府は、経済管理と困難の解決のために全力を尽くす」としました。

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