イラン外相、「カスピ海法的地位協定は近隣諸国との永続的な友好関係の確立の要因となる」
8月 16, 2018 17:30 Asia/Tokyo
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イランのザリーフ外務大臣
イランのザリーフ外務大臣が、「カスピ海の法的地位に関する協定は、イランの領土を保全するだけでなく、近隣諸国との永続的な友好関係の確立の要因となる」と語りました。
カスピ海の法的地位に関する協定は、今月12日、カスピ海沿岸諸国の首脳の立会いの下、カザフスタン・アクタウで署名されました。
ザリーフ外相は、15日水曜夜、テレビのインタビューで、「カスピ海の法的地位に関する協定は、イランの国民にとって最大の利益を有している」としました。
また、カスピ海沿岸諸国の首脳は、アクタウで行われた首脳会合で、領海の線引きについてはまだ合意に至っていないとして、3ヶ月後か4ヶ月後にこの領海の線引きに関する協議が始められるとしました。
さらに、イランはカスピ海の20%の領有権を獲得するよう努力しているとして、「この協定に基づき、カスピ海沿岸の5カ国以外の国は、この水域に駐留する権利を持たない」と述べました。

ザリーフ外相は、イランは現在、強い立場にあり、アメリカの圧力行使により、アメリカ自身が孤立しているとしました。
また、アメリカのトランプ大統領は核合意に関して弱い立場にあるとして、核合意を守る上でのヨーロッパの努力は肯定的なものではあるが、不十分だとしました。
さらに、ヨーロッパはアメリカの制裁から自国の企業を守るべきであり、必要な費用を負担し、具体的な行動を取るべきだと強調しました。
ザリーフ外相は、アメリカのイランとの対話の提案についても、アメリカは心理的な作戦を行っており、本当に対話を求めているのであれば、それは2年間に渡り行われたとしました。
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