ドキュメンタリー・イラン(40)
北部ギーラーン州リーシャーヴァンダーン橋(日本語のナレーション付)
12月 07, 2019 17:55 Asia/Tokyo
今回は、イラン北部ギーラーン州にあるリーシャーヴァンダーン橋を映像とともにご紹介してまいりましょう。
リーシャーヴァンダーン橋は、ギーラーン州の密林の中に位置するリーシャーヴァンダーン村にあります。
20世紀初頭の初めには、外国の植民地支配や専制政治に対抗して立ち上がった人物ミールザークチェクハーンの邸宅が、この村にあったといわれています。
リーシャーヴァンダーン村には、1本の小さな河川が流れていますが、この河川はこれまでに何度も、パフラヴィー朝のレザー・シャーの軍であるコサック部隊などが渡っています。
この橋の創設者は今なお不詳となっていますが、その建築様式などから、これはガージャール朝時代のものとされ、また最も川幅の狭い部分にかけられています。
リーシャーヴァンダーン橋には、大きなアーチ型の穴が1つと小さなアーチの穴が2つあり、ここを水が通り抜けています。この橋の両端にはそれぞれ、2つのふさがれた穴があり、合計すると7つの穴があることになりますが、これらの穴は降水量の多いこの地域で、洪水により河川が氾濫した際に、水はけをよくする働きをしています。
リーシャーヴァンダーン橋には、モルタルの塗られたレンガ造りの4つの礎があります。また、大きなアーチの上部から川の水面までの高さは7メートル30センチで、幅は6メートル、全長は33メートルとなっています。
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