イラン大統領、ニューヨークでイギリス首相と会談
イランのローハーニー大統領が、ニューヨークでイギリスのメイ首相と会談しました。
ローハーニー大統領は、ニューヨーク時間の25日火曜夜、メイ首相との会談で、「イランのアプローチは、地域や世界の緊張の緩和であり、この問題は、すべての人に注目されるべきだ」と語りました。
ローハーニー大統領は、イラン南西部のアフワーズで起きたテロで、イランの数十人の市民が殉教、または負傷した事件について、イギリスのメディアをはじめとする一部の西側のメディアが、それをプロパガンダ的に支持したことを批判し、「すべての国は、テロに対して断固とした立場を取るべきだ」と述べました。
また、イランはIAEA国際原子力機関の報告によれば、核合意におけるすべての取り決めを遵守し、それを履行しているとし、「数カ国による合意では、すべての国がバランスよく取り決めを履行することが必要だ」と述べました。
ローハーニー大統領は続けて、イエメン危機を解決するには、イエメン人同士の対話の確立と戦争の終結以外に方法はないとし、「すべての国が、イエメンの流血と爆撃の停止、この国の罪のない人々への人道支援の移送に向けて努力すべきだ」と語りました。
一方のメイ首相もこの会談で、アフワーズのテロ事件に哀悼の意を示すと共に、「イギリスは、あらゆる側面からテロを非難し、テロとの戦いを重視している」と述べました。
さらに、核合意を維持する必要性に触れ、それに向けたイランとイギリスの協力や努力の継続を強調し、「イギリスは、経済やエネルギーをはじめとするさまざまな分野でのイランとの協力や関係の拡大を歓迎する」と語りました。
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