6月 10, 2019 20:26 Asia/Tokyo
  • ザリーフ外相〔左)とマース外相
    ザリーフ外相〔左)とマース外相

イランのザリーフ外相が、アメリカによる対イラン経済戦争の開戦宣言に触れ、「西アジア地域での緊張緩和の唯一の方法は、経済戦争の停止だ」と語りました。

ザリーフ外相は10日月曜、テヘランを訪問中のドイツのマース外相と会談し、「わが国に対するアメリカの経済戦争は世界にとっても非常に危険だ」とし、「イラン国民を標的にした経済戦争を開始、あるいは誘導するような国が安全であることを期待すべきではない」と述べました。

また、「いずれの国も、イラン国民に何らかの手出しをすれば、必ずその報復を受ける」とし、「イランは戦争を開始することはない。だがもし、どの国であろうとイランとの戦争を開始すれば、戦争を終了させるのはその国ではない」とけん制しました。

さらに、「IAEA国際原子力機関は、15回にわたりわが国の核合意遵守の事実を認めた」と強調し、「イランは国際合意に定められた義務を守るのと同様、自国民の権利も擁護する義務がある」と語りました。

ザリーフ外相

 

そして、イラクの旧サッダーム政権への支持、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムやゴラン高原の占領・併合の正式承認、テロ組織への支援、イエメン市民への爆弾投下に対する後方支援、これら数々のアメリカの犯罪行為を指摘し、「イランは地域に7000年にわたり存続してきた。だが、この地域にアメリカがなぜ進出し、緊張を煽っているのかは不明だ」と述べました。

一方のマース外相も、「西アジア地域に対する地域外諸国の介入により、同地域で情勢不安が生じている」とし、「西アジアに存在する緊張は非常に危機的なものだ」と懸念を表明しました。

また、英独仏による核合意支持を強調し、「アメリカの核合意離脱により、イランの経済的な権利が実現されなくなった。このため、ヨーロッパはイランの経済成長や同国との取引の可能性を探ろうと努力している」と語りました。

 

ラジオ日本語のフェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://www.facebook.com/ParsTodayJapanese

http://youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

タグ