イランが、来月7日から核合意内の責務をさらに縮小
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シャムハーニー書記
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「核合意におけるわが国の2段階目の責務縮小開始日である来月7日が近づいていることから、ヨーロッパ諸国はますますわが国に核合意内で定められている責務実施継続を迫っている」と語りました。
シャムハーニー書記は、英独仏3カ国の外相らによる最近の声明を政治的な恥知らずの最たる例だとし、「トランプ米大統領による制裁というゲームは表裏一体のコインのようなものだ。そこに刻まれたデザインはヨーロッパ側との1年以上にわたる協議が無意味なものであったことを、これまで以上に浮き彫りにしている」と述べました。
また、「当評議会の決定に基づき、来月7日から核合意26条と36条に定められたとおり、合意におけるわが国の責務の本格的な縮小が開始される。わが国の忍耐ぶりを正しく捉えていなかった国は、わが国の回答が、イランの領空を侵犯したアメリカの無人偵察機の撃墜に等しいものとなることを思い知るだろう」としました。
ローハーニー大統領は、アメリカの核合意離脱から満1年となる今年5月8日、その他の核合意関係国がイランの利益確保の義務を果たしていないとし、合意で定められたイラン側の義務の一部履行停止を発表しました。
これに基づき、イランは核合意関係国に対し60日間の猶予を与え、イランの利益確保に向けた行動開始の有無を注視するとし、各国が義務を履行しない場合、核合意が定めるイラン側の義務の更なる縮小に向け、2段階目の措置を講じると表明しています。
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