イランが、レバノンの諸民族、各政党、要人らの結束を強調
10月 30, 2019 17:17 Asia/Tokyo
イラン外務省のムーサヴィー報道官が29日火曜、レバノンの現状と同国ハリリ首相の辞任表明を受け、「レバノン政府と国民が手を携えて危機的な事態をうまく乗り越えるよう希望する」と語りました。
パールストゥデイ通信によりますと、ムーサヴィー報道官はレバノンの安定を強調し、「イランは、レバノンの安全と安定の維持に向け同国の諸民族や各政党、要人らが共に手を携え、穏やかな環境の中で国民の合法的な要求に応えることを強調する」と述べました。
レバノンのハリリ首相は、国民による抗議デモが13日目に突入した29日火曜、記者会見で自らを初めとする内閣の総辞職を表明しました。
サウジアラビアはこれに先立ち、ハリリ首相の辞任を支持するとしています。
こうした中、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーのナスロッラー事務局長はハリリ首相の辞任に反対し、「レバノンの体制責任者は国民への義務を全うすべきだ」と強調しました。
レバノンでは今月17日以来これまで、経済危機などに抗議する国民のデモが続いています。
人々は失業、経済的な貧困、政府の莫大な債務、汚職の4つを主に指摘しています。
同国では35歳以下の失業率がおよそ37%となっており、貧困の拡大に追い討ちをかけています。
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