イラン大統領、「米軍の地域駐留が緊迫した空気をもたらした」
イランのローハーニー大統領が、「全ての人々が、地域における安定と安全の拡大に努めなければならない」とし、各国の国家主権や領土保全を尊重する必要性を強調しました。
ローハーニー大統領は12日日曜夜、スウェーデンのロベーン首相と電話会談し、8日に発生したウクライナ旅客機墜落事故に謝罪し、で亡くなったスウェーデン人犠牲者への弔意を示すとともに、「イランは、今回の事故の最終結果が出るまで完全な調査を続ける。得られた結果は全て、国際世論に開示する意向だ」と述べました。
また、「初期段階の調査後、わが国の軍部によりただちに事故原因をめぐる誠実な発表が行われたことは重要かつ評価に値する」とした上で、「このような衝撃的な事件は、世界のどこにおいても再び起こってはならない」としました。
さらに、「米軍の地域駐留および同軍の(イラン革命防衛隊)ソレイマーニー司令官の暗殺により、地域内は緊迫度を高めた。続いて諸国民の怒りを引き起こした」とし、「全ての人々が手を取り合って地域に安全を取り戻し、この地が平穏になるよう努力すべきだ」と語りました。
ローハーニー大統領はまた、「イラク西部アンバール州アサド米軍基地に対するイランの攻撃は、国連憲章51条が定める自己防衛の権利に照らして、完全に合法だった」と強調し、「米国は地域で起こった最近の出来事の張本人だ。全ての人々がはっきりとした形で、地域における米国の犯罪を非難すべきだ」と述べました。
一方のロベーン首相も、このウクライナ機墜落で亡くなったイラン人犠牲者に弔意を述べるとともに、イランが今回の事件の責任を認めたことは重要だとし、事件の原因究明に向けて透明性ある調査を求め、スウェーデンがこの調査に加わる用意があることを伝えました。
また、「今日、地域は過去に例がないほど緊迫化している」とし、「スウェーデンは他のEU加盟国と同様、地域の緊迫化に反対だ。地域に安定と安全を広めようとするイランとの関係・協力拡大を歓迎する」と語りました。
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