イラン大統領、「核合意内の責務縮小は同合意の枠組み内でのもの」
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ローハーニー大統領とボレル上級代表の会談
イランのローハーニー大統領が、「わが国の核合意内の責務縮小は、この合意の枠組み内のものであるとともに、その目的は核合意の維持である」とし、「イランはこれまどとおり、問題解決に向けてEUと協力・折衝する用意がある」と語りました。
ローハーニー大統領は3日月曜、テヘランでEUのボレル外務・安全保障上級代表と会談し、双方の協力こそが地域・国際問題の多くを解決する鍵だとし、「イランはこれまでどおり、IAEA国際原子力機関の監視を遵守しており、この流れは新たな状況が生じない限り今後も続くだろう」と述べています。
また、西アジア諸国に対するアメリカの政策を批判し、「アメリカ政府はこれまで、イランやイラク、レバノン、イエメン、シリア、アフガニスタンをはじめとした地域諸国に対し、数多くの戦略的な過ちを犯してきた」としました。
さらに、「世紀の取引などと銘打っての、シオニスト政権イスラエルとの協力といったアメリカの最近の行動も、こうした誤りの1つであり、失敗する事は目に見えている」と語っています。
そして、「テロリズムは未だに、地域諸国から完全には一掃されていない」とし、「アメリカは、地域でのテロとの戦いにおける指導者だったイランのソレイマーニー司令官のテロ暗殺により、テロリストの(勢力)増強に寄与した」と述べました。
一方、ボレル上級代表もこの会談で、地域問題の解決や地域での平和・安定、安全の拡大にイランが大きな役割を果たしていることに触れ、これらに関するイランとの協力拡大が常にEUにとって大切であった、としています。
また、ヨーロッパ諸国が核合意内の責務を履行していないことに遺憾の意を表明し、「EUは、核合意存続に向けて力強い協力を形成させるために全力を尽くす所存だ」と語りました。
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